はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

桜島山

2006-02-08 13:50:30 | はがき随筆
2月8日
 桜島は島か山か。ある人は「その名の通り島だ」と言い、ある人は「いや山だ」と言う。「大正の御代に大噴火して、島と陸地がつながったのだから、それから後は山ではないのか」「山と言うのなら、なぜ桜山と名を変えぬのか」。侃々諤々、閑人の議論か?
 甑島から鹿児島市の高校に入学し、桜島の勇姿に魅了された。今は亡き中学校の恩師に「桜島のような雄大な人間になりたい」と便りした。桜島は七色に輝くという。レインボー桜島。素晴らしきかな鹿児島のシンボル。冬の日に映えて雄々しき桜島。いつまでも我が師であれ桜島山。
   鹿児島市鴨池 川端清一郎(58)