はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

自業自得

2007-08-26 07:44:12 | はがき随筆
 近年、瞬発力はうせ動作は緩慢となる。それを見越してか、1匹のはえがやたらと足に止まったり腕に止まったり、殺せるならさあどうぞ、とからかう。若いころは手のひらで一撃したが、近ごろは0コンマ何秒差で取り逃がす。ハエ打ちをを手にするや、こいつがこともあろうに顔へ止まる。尊顔にハエ打ちなど当てるわけにはいかない。バカにしきったハエのやつ、今度は頭へと移動。な、なんと産毛数本に足をからませ身動きできなくなり難なくご用。人を見くびったやつの最期だった。
 国民の意思を手前みそ的解釈で権力の座に居座る人にも天罰は下ろう。
   肝付町 吉井三男(65) 2007/8/26 毎日新聞鹿児島版掲載