はがき随筆・鹿児島

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「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

短歌と蜘蛛夫妻

2014-01-29 18:52:34 | はがき随筆
 寒空に、勝手口から庭へ続く通路の上に、健気にも蜘蛛が巣を張っている。きっと夫妻なのだろう、巣の中ほどに大きい蜘蛛と小さい蜘蛛の2匹が張り付いていた。
 私は、冬の寒風の中で蜘蛛夫妻が新しい家庭をつくる力強さと希望の、巣を張っているような気がしてならなかった。
 まだ、約10年しか学んでいない短歌で表してみた。
 新しき家庭をつくる夫妻やも
 風に揺れる巣の二匹の蜘蛛よ
 実に拙い短歌で恥ずかしい限り。どう表現したらいいのだろう。新年は、少しでも言葉を磨いていい短歌を詠みたい。
  出水市 小村忍 2014/1/29 毎日新聞鹿児島版掲載