裏の森がスーパーに変わって「自家用超大型冷蔵庫だ!」と妻は喜んだ。だが、その森は生物たちの棲家であったのだ。
大淀川水際の木立も伐採された。お寺境内の林と祠がある我が家マンション前の小藪とだけが残った。今までウグイスたちのさえずりを録って、SNSで世界へ発信していたが。人間の都合で棲家を奪われた小動物たちは、どこに棲むのだろう。
「我が家で一緒に暮らそう!」と誘うわけにもいかないね。
ドイツでは河川内に洪水の流れを緩め併せて小動物の棲み家を確保するため緑化を進めている。
生き物と人間は共生したいね。
宮崎市 貞原信義(81) 2019/7/13 毎日新聞鹿児島版掲載