季節の花を一輪ざしに生けるのが好きである。香るものなら更にうれしい。冬は水仙。いい香りに浸ることで、ささやかな幸せを感じる。
庭先に出て、どこからともなく漂ういい匂いに、私の嗅覚は全開する。どうしてもその香りの元をただしたくなる。わが家で探求できなければ、お隣にまで足を伸ばす。沈丁花やジンジャーだったり、時には金木犀、柑橘類の花の時もある。折々の香りに、私の心は幸せに満たされる。
香る花は、まず蕾で姿を愛で、開花したら香りも、と楽しみが2倍になる。
霧島市 口町円子 2012/2/6 毎日新聞鹿児島版掲載
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