62円のはがきを投函するため郵便局の窓口で「1円切手を一枚だけですみません」と言うと「かまいませんよ」と若い女性が切手とポケットティッシュを渡してくれた。
「たった1円でティッシュはいただけません」と言うと笑顔で「どうぞお使いください」と言う。私は心の中からホワーッと温かくなった。彼女にとっては1円切手もティッシュも仕事にすぎないのかもしれないが笑顔は人の気持ちを幸せにする。
帰り道、なんで新しいハガキを買わなかったかと後悔した。その日の家計簿には「切手1円」と心を込めて記入した。
熊本県天草市 岡田千代子(69) 2019/12/24 毎日新聞鹿児島版
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