私が育った家の前には小高い丘があった。丘には大きな樹が数本あり、時々フクロウがきて、ホウホウと鳴いていた。
その頃は、家の前から夜空を見上げると、好天の日には天の川銀河が空をおおうように流れ、宇宙の神秘を感じることができた。
父と子が一緒に、バーチャルではない、本物の銀河を眺め、星々を指さしながら、宇宙について語ることができたら、どんなに良いだろう。
それは、子供の心に残る風景となり、大人になってさまざまな岐路に立ったとき、きっと勇気づけてくれるに違いない。
熊本市北区 岡田政雄(74) 2022.3.17 毎日新聞鹿児島版掲載
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