日曜日朝、仏壇へお供え中、ブルン、ブルンと身震いする信号音に慌ててスマホを耳に当てる。「おはよう、写ってるだろう。俺、俺、今日はお母さんの命日だったね」と息子からの突然の電話。「何、何、何が写っているんだ」と問い返す。「スマホの写真だよ」「お父さん少し太り気味。お変わりありませんか」と息子に嫁の声が加わる。「ありがとう、コロナで運動不足かな、元気だよ。慣れないスマホで慌てたよ。間もなくお寺さんがお出でになるところだ」とのやり取り。TV電話など茶目っ気も母親にそっくり。嬉しい息子からの電話だった。
熊本市中央区 木村寿昭(87) 2020/10/10 毎日新聞鹿児島版掲載
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