はがき随筆・鹿児島

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「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

2人暮らし

2017-02-26 21:08:41 | はがき随筆
 「もうイライラする。アータにゃ自由などなかとバイ。みんな学校で勉強しとっとバイ」とおばあさんは、片足骨折で入院し宿題を嫌がる反抗的な小学4年のヤンチャな孫を息を殺した小声で叱っておられた。沈黙の後、申し訳なさそうに「ごめんね」と孫を抱きしめられていた。
 後日、おばあさんから私に話しかけてこられた。「娘が死んだんです。孫と2人暮らしです。小学1年の妹は婿側に引き取られました」。先日、2人は退院していかれた。自分の放射線治療を受けながら「2人暮らし」が気にかかる。
  出水市 塩田幸弘 2017/2/19 毎日新聞鹿児島版掲載

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東3病棟 (塩田 幸弘)
2017-03-11 08:55:01
東3病棟は「産婦人科」「小児科」「耳鼻咽喉科」の入院病棟です。


熊本県八代市の「熊本労災病院」の悩みや苦しみのないパラダイスの「入院病棟です。



「耳鼻咽喉科」の入院病棟は本来は4階ですが・・・選ばられた男性が数名・・女子病棟に入院できます。


選ばれた男性=人畜無害の高齢者です。


毎日のように、赤ちゃんが生まれ産声が聞こえてきます。


小児科の付き添いのママさん達も若くて美人だらけです。


もちろん、女医さんも看護師さんもチョー美人で優しくて「キャ~コッチむいて~」と叫びたくなるくらいカッコイイのです。


年をは重ねた男性でも、美人だらけのパラダイスでは自然に「幸せアドナレリン」が脳内にジュワ~っと湧き出てきます。



でも、入院患者さんには色々な事情がある方もおられます。


まだ、熊本市内の避難所暮らしの方も同室におられ先日、避難所に退院して行かれました。
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