「あらまだいたのね」。久しぶり会ったお客さんに言われた。「来た時にいつもいないから辞めたのかと思ったけど、よかった」と。アルバイトの私のことを覚えていてくれたのがうれしかった。それからそのお客さんはほぼ毎週来てくれた。車で15~20分もかけて。他にお客さんがいないときはおしゃべりもした。
ところが、この店は閉店し、もう一つの店舗の方へ行くことになった。すると、またそっちに方にも来てくれるようになった。辞めたくなる時もあったけど、そのお客さんのおかげで今もバイトを続けている。
熊本市東区 山中愛花(18) 2020/8/29 毎日新聞鹿児島版掲載
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