「風は私の絵本」
風は絵本。思い出の中も今も、いつも風が吹く。めくってもめくっても際限なく、さまざまな情景が頭の中をかけ巡る。
春。ヒメジョオンのゆれる白い野道。風は柔らかくやさしい。
夏。太陽に光り輝きそよぐ夏草。まぶしすぎる空に雲が流れる。
秋だよ、と風が一番にそっと肌に触れる。暑さに疲れた体がふっと元気を取り戻す。
冬。寝しずまったころ、カタリとかすかにガラス戸をたたく。だあれ?
四季の風の中は、1人の時もある。懐かしい人々がそばにいる時も。いつも風と一緒。私の絵本。
鹿屋市 戸高昭子(65) 2009/9/21 毎日新聞鹿児島版掲載
風は絵本。思い出の中も今も、いつも風が吹く。めくってもめくっても際限なく、さまざまな情景が頭の中をかけ巡る。
春。ヒメジョオンのゆれる白い野道。風は柔らかくやさしい。
夏。太陽に光り輝きそよぐ夏草。まぶしすぎる空に雲が流れる。
秋だよ、と風が一番にそっと肌に触れる。暑さに疲れた体がふっと元気を取り戻す。
冬。寝しずまったころ、カタリとかすかにガラス戸をたたく。だあれ?
四季の風の中は、1人の時もある。懐かしい人々がそばにいる時も。いつも風と一緒。私の絵本。
鹿屋市 戸高昭子(65) 2009/9/21 毎日新聞鹿児島版掲載
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