はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

むっつり、お嬢

2006-02-28 16:55:05 | はがき随筆
2月28日(特集版-2)
 ウォーキングの間に6人から12人の人たちと出会う。数秒のすれ違いだが顔なじみになり、あいさつを交わす。ところが、2年も顔を合わせ、あいさつを返さない御仁がいる。40代半ばの女性で、ウォーキング仲間では「むっつりお嬢」と呼ぶ。私は5人の飲み友だちを集めて相談した。細工は流々仕上げをご覧あれ。私たち6人が縦1列に10㍍間隔で、彼女に大声であいさつをして行った。その4日目の朝、彼女が「おはよ」と返したのだ。「おーい、むっつりお嬢が口を開いたぞー」。私たち6人のチョイ悪親父は、大感激で乾杯!
   出水市緑町 道田道範(56)


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2 コメント

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やりましたね (駿)
2006-03-01 06:49:41
 挨拶が出来た彼女も、殻が取れて「あいさつ」の効用を実感できましたね。ユーモアのあるおじさん達の力に乾杯。
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むっつりお嬢のその日は・・・ (わいわい)
2006-03-03 12:18:49
きっと友達に今朝こんなことがあったのよおと大事件でも話されるように語られたのでは?彼女の側からみたらこんなできごとはどんな風になるのか聞いてみたくなります。それにしてもお茶目なおじさまがたです。
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