実家にはたくさんの蔵書がある。教職にあった義兄の本に、定年を機に同居したおいの本が加わって庭に書庫を建てた。
91歳の義兄は視力が落ち、本を読む楽しみが減ったという。高校の教師だった67歳のおいは、今も物理の勉強をする。机の上に「アインシュタイン」の題名の本が4,5冊。読書好きの嫁は図書館から電話。書棚の「三太郎の日記」を手に取る。読みたい本だった。老犬のチョコが下からジッと私を見ている。
こよいは長姉の一周忌の前夜。静かな夜にふと、フォスターの「オールドブラックジョー…」を口ずさんでいた。
鹿児島市 内山陽子 2016/4/21 毎日新聞鹿児島版掲載
91歳の義兄は視力が落ち、本を読む楽しみが減ったという。高校の教師だった67歳のおいは、今も物理の勉強をする。机の上に「アインシュタイン」の題名の本が4,5冊。読書好きの嫁は図書館から電話。書棚の「三太郎の日記」を手に取る。読みたい本だった。老犬のチョコが下からジッと私を見ている。
こよいは長姉の一周忌の前夜。静かな夜にふと、フォスターの「オールドブラックジョー…」を口ずさんでいた。
鹿児島市 内山陽子 2016/4/21 毎日新聞鹿児島版掲載
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