毎年こぼれ種で庭にクレオメが咲く。車庫前の砂利の間や、花壇のそこここに生えたものを、今年は早めにプランターに移し、門の脇に置いた。6月の初めにはつぼみをほどき、暮れなずむ庭を彩ってくれる。前日の花びらは白っぽく色あせ、新しくさした花は目も覚めるようなピンク。でも、あざとさは感じない。少し疲れを覚えて帰宅した夕方など、この花をを見ると心安らぐ。道行く人に褒められると、うれしくなってつい、うんちくを傾けてしまう。
『風蝶草』という和名もむべなるかなである。昼間よくモンシロチョウがきている。
鹿屋市 門倉キヨ子 2013/6/22 毎日新聞鹿児島版掲載
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