はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

今、息子にとって

2006-04-28 12:16:59 | はがき随筆
 13年間のたゆまぬ努力は無駄に終わるのか。今、決断を迫られている。福祉系大学を終え介護福祉士として頑張ってきたのに。主任職も得たのに。すべてのものが瞬時に総崩れようとしている。息子の心をどう癒すか。一言の力に勇気を奮い起こし負けてたまるか。時は刻々と流れていく。いつかの時に再起のチャンスが到来してしくると信じよう。一生を福祉にかけた息子に神の恩恵を生じさせよう。努力の足跡に陽光を浴びる時もあろう。無駄にする社会では……心底から信じよう。春もあり、冬もある。今、息子にとって冬であり我慢期である。
   出水市高尾野町唐笠木 岩田昭治(66) 2006/4/28 掲載


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