2011年7月 1日 (金)
岩国市 会 員 中村 美奈恵
趣味仲間の集まりで「味覚」が話題になった。考えを開かれたので「年とともに味覚は変わると思う」 と答えた。
家に帰り小6の息子に「味覚は変わるよね」と聞いた。すると、思わぬ言葉が返ってきた。「味覚は一生もの。だって学校で習ったもん」。息子は5年生のときの国語の教科書を探してきた。
開いたベージには「インスタント食品とわたしたちの生活」という題で、女性の社会進出に伴いインスタント食品が生活の中に入ってきたことが書かれている。
読み進めると、今度は問題点が書いてあった。家ごとの味が失われる。メーカーの作った味は家庭の手料理とは違う。
その後の1行に「子どものころに食べたものの味は、その人の一生の味覚になるといわれています」とあった。
「だからね、お母さんは僕のために料理を作ってくれんといけん」。最近の献立を反省しつつ、今日の夕食は、子持ちカレイの煮付け、ササミのごま揚げ、切り千し大根のオムレツになった。
食べながら私の顔を見る。「真心込めた?」。しっかり学んだ息子に教えられた。
(2011.07.01 中国新聞「広場」掲載) 岩国エッセイサロンより転載
岩国市 会 員 中村 美奈恵
趣味仲間の集まりで「味覚」が話題になった。考えを開かれたので「年とともに味覚は変わると思う」 と答えた。
家に帰り小6の息子に「味覚は変わるよね」と聞いた。すると、思わぬ言葉が返ってきた。「味覚は一生もの。だって学校で習ったもん」。息子は5年生のときの国語の教科書を探してきた。
開いたベージには「インスタント食品とわたしたちの生活」という題で、女性の社会進出に伴いインスタント食品が生活の中に入ってきたことが書かれている。
読み進めると、今度は問題点が書いてあった。家ごとの味が失われる。メーカーの作った味は家庭の手料理とは違う。
その後の1行に「子どものころに食べたものの味は、その人の一生の味覚になるといわれています」とあった。
「だからね、お母さんは僕のために料理を作ってくれんといけん」。最近の献立を反省しつつ、今日の夕食は、子持ちカレイの煮付け、ササミのごま揚げ、切り千し大根のオムレツになった。
食べながら私の顔を見る。「真心込めた?」。しっかり学んだ息子に教えられた。
(2011.07.01 中国新聞「広場」掲載) 岩国エッセイサロンより転載
ちょっと覗いてみましたが、面白そうですね。
こちらでも、はがき随筆の同好会で1年半毎に、各地区持ち回りで会報を作ります。今年11月発行の会報の当番になってますので、それまでに勉強できたらいいなあ。
でもビスタに対応してるのか、ちょっと気になりました。
今は一太郎で段組して新聞らしく体裁を整えて作っているんですが、朝刊太郎にも挑戦してみたいです。
良いお仲間がいらして羨ましいなあ。
次の新聞待ってますね。
コスモス新聞は、A4版だから、メールに添付して送って頂ければこちらでプリントできるかも…。
ソフトは何を使われてるんでしょうか。