特別養護老人ホームで暮らす母は、米寿を期に始めた毛筆習字が生き甲斐の一つになっている。顔を合わせる度に「習字は全部花マルで、私が一番上手とほめられるよ。見てきて」とせきたてる。展示された十数人の作品すべてに、朱が大きく回され、明るさいっぱい。母は自分の作品がいつも左端に張られるのでトップと思い込んでいる。さすがに「年の順では?」とは言えない。
車椅子で手が不自由な母が、力強い線で<みどり こいのぼり>と書き、紙面の雰囲気も良い。92歳に筆と半紙をまた頼まれた。
出水市高尾野町 清田文雄(67) 2006/5/29 掲載 特集版-2
車椅子で手が不自由な母が、力強い線で<みどり こいのぼり>と書き、紙面の雰囲気も良い。92歳に筆と半紙をまた頼まれた。
出水市高尾野町 清田文雄(67) 2006/5/29 掲載 特集版-2
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