夜明けがますます遅くなる朝5時。空気は澄み、星は輝き増す。そんな時、滑るように走る流れ星に甘酸っぱい記憶がよみがえる。
金ボタンとセーラー服の二人が、消えるまでに願いごとをすればかなえられると語り合ったこと。手もつなげない2人が何を願おうと思ったか、この愛が永遠であれとひそかに思ったのはぼくだけだろうか? 文学などには縁遠いぼくにヘッセを読ませ太宰を語ってくれた頃、こんな日がずっと続くと思っていた。早朝の散歩は少年の日のぼくと語り合う時でもある。
志布志市 若宮庸成 2013/12/20 毎日新聞鹿児島版掲載
金ボタンとセーラー服の二人が、消えるまでに願いごとをすればかなえられると語り合ったこと。手もつなげない2人が何を願おうと思ったか、この愛が永遠であれとひそかに思ったのはぼくだけだろうか? 文学などには縁遠いぼくにヘッセを読ませ太宰を語ってくれた頃、こんな日がずっと続くと思っていた。早朝の散歩は少年の日のぼくと語り合う時でもある。
志布志市 若宮庸成 2013/12/20 毎日新聞鹿児島版掲載
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