はがき随筆・鹿児島

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「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

笠沙宮

2020-03-21 14:43:51 | はがき随筆

 野間岳に登るための登山口は舟ケ﨑という地名であり、そこまで車を走らす。笠沙の街は山々に囲まれ、海が取り囲んでおり、暮らしはどうしているんだろうと思料する。「杜氏の里」があり、なるほど町の人々が各地の杜氏になる地理環境があると理解する。宮ノ山登山口は笠沙宮跡といわれている。樹林の中、ドルメン式墳墓、ニニギノミコトゆかりと伝えられる史跡があり、古代人が生活できる山の幸、海の幸が捕れたのではと思う。それから約1時間半で山頂に立ったが、山頂からの絶景より、この山行はなぜか笠沙宮跡が印象深いと感じた。
 鹿児島市 下内幸一(70) 2020/3/12 毎日新聞鹿児島版掲載

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