はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

六月灯のころ

2006-07-18 12:21:17 | はがき随筆
 夏の気配。梅雨の晴れ間には入道雲、朝顔。顔には流れる汗。暑さにクーラーと昔の団扇(うちわ)。六月灯(夏祭り)を前に、真夏を実感している日々。先日、メロンを口にした。涼感を呼ぶ風鈴や浴衣、西瓜が頭をよぎる。私の住む所はチョウが舞い、トンボが飛び、コスモスが咲き、夜は虫のシンフォニー。四季の風物が混在化している。これもまたいい。
 このごろ六月灯が花火と共に催される。私はこれが大好きだ。神社に夜店に浴衣に下駄ばきで、母と夜中に出ていく非日常のひととき。何とも言えず楽しく懐かしい思い出の一つだ。
   鹿児島市 吉利万里子(59) 2006/7/17 掲載

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