ゼラニュームの絵手紙をいただいた。新聞を持って来てくれる息子、寸暇をさいて仕事帰りに見舞ってくれる娘に支えられて、入院も71日になった。部屋を代わったところには窓があり、わが町内のマンションと家々が見えるので、だんだん里心がついて帰りたくなった。
その故か、また転室。我が家は見えなくなったが、初めて朝日の入る部屋へ。なんとなくワクワクするし、ゼラニュームの絵手紙も明るく美しい。淡いピンクの花、特有なかおりのする葉や茎がまるで絵からにおいたつ。ありがとう、春を届けてもらって。そのうち帰ります。
鹿児島市 東郷久子(84) 2019/4/11 毎日新聞鹿児島版掲載
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