桜の名所、慈眼時公園のすぐ近くに住んでいる。テレビの桜情報で桜満開を知って花見に。
わーっ! 桜、桜……桜の花に引き寄せられて小走りする。花びらが優しく語りかけてくれるようで心ほんわり。モヤモヤ気分が吹き飛んで、るんるん気分になっていった。ふと桜の木の下のぶらんこに乗りたくなった。「まためまいがするぞ」。夫の声がきこえたときには、もうぶらんこをこいでいた。立ちこぎで天に届く勢いでと思ったが、勇気がでなくてゆっくりと座りこぎ。ゆうらり、ふわり、不思議な感じ。自分が老齢であることなど全く忘れて楽しんだ。
鹿児島市 馬渡浩子(71) 2019/5/1 毎日新聞鹿児島版掲載
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます