運動会シーズンになると「じいちゃんの栗まだなってないの?」と娘らが尋ねる。夫も気になり普段は忘れているが、様子を見に行くことが多くなる。
亡き義父は栗と柿の木を植え丹精込めて育てていた。ひ孫たちがきても行けるようにと、草払いし、藁を敷き詰め、きれいにしていた。亡くなる1年前から栗の実がなりだした。今年は、コンテナ半分も採れた。
次女が「じいちゃん、やっぱりすごいわ」と目を輝かせて言った。亡くなってもこの季節になると必ず「じいちゃん栗は」とみんな思い出す。さすが、お義父さん。
宮崎県串間市 林和江(63) 2019/12/6 毎日新聞鹿児島版
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます