一緒に暮らしている姉は4月で75歳、後期高齢者の仲間入りをした。ひたすら真面目、健やかに生きてきたその姉が退職後、宮崎に戻ってきてまもなく難病にかかった。告げられた当時、本人は戸惑い、落ち込み、動揺ぶりは痛々しいものだった。
病と向き合う日々は今年で10年目を迎える。症状は穏やかだが確実に進行し歩行器なしでは動きもままならぬほどだ。だが同じ病の「友の会」の手伝いをしたり、交流を深めたり……。何よりうれしいのはよく笑ってくれることだ。両親が逝った歳はまだずっと先だよ。これからの時間を大事にしていこうね。
宮崎市 藤田悦子(72) 2020/6/27 毎日新聞鹿児島版掲載
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