はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

雨の降る日は…

2017-09-04 21:52:47 | はがき随筆
 今日も雨空を見上げながら昔を思う。父は終戦後開拓団に入植したが農業は不慣れのため、私が中学を卒業すると同時に1町2反の畑を母と私に任せて勤めに出た。
 そんな中、通信教育で高校を卒業、なんとか大学に滑り込み、卒業後は会社員になり、脱農業を果たした。そして一時期音に凝り、クラシックの小品やポール・モーリア、ビリー・ボーン等を聴いたものだった。この日は50年以上もの昔に思いをはせながら、透明な高音を聴かせてくれるカヴァレリア・ルスチカーナ間奏曲に心を委ねた。
  西之表市 武田静瞭 2017/8/31 毎日新聞鹿児島版掲載

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