野菜の苗が届き、私の小さな畑にキュウリ、トマト、ナスなどを植え、朝な夕な水をやり眺めている。うれしくて楽しくて、頬がゆるむ。通りすがりに車を止めて「もう少し顔を引き締めね」と意地悪じいさんが言う。50㌢ぐらいのナスに紫の花が咲き、キュウリも小さいのに花がついた。「少しおませだね」と笑う人も。鹿川渓谷への一本道で交通量も多く知人も多い。
コロナも少し、ほんの少しだけど落ち着き、やっと人心地がついた。
あの意地悪じいさんに「へこ広げた位の畑じゃが」とまた言われたが、私にはこの畑が一番。
宮崎県延岡市 逢坂鶴子(91) 2020/7/18 毎日新聞鹿児島版掲載
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます