MJHA(日本を再び健康な国に)〜東洋医学の実践的理論研究~

MJHA(日本を再び健康な国に)という志で、食・運動(姿勢)・休息(睡眠)に関わる問題等を論理的に説きます。

東洋医学を学ぶ意義~素朴な弁証法的世界観に基づく医学~

2015-08-23 18:25:16 | 鍼灸理論・東洋医学
夏季集中講義の学びで、現代において東洋医学を学ぶ意義、学びの方向性、明確となったと思える。

夏季集中講義で東洋医学概論の前期のまとめしていただいた。東洋医学の第一歩である天人合一思想、陰陽説、五行説、陰陽五行説、気、血、津液の病証等々。

90分間の授業二回で、前期に学んだこと全部をまとめていただいたので、東洋医学概論の前期で学んだものの全体像=東洋医学的世界観、人間観=生理学?のイメージが描けた様に思える。

それと並行して、解剖生理学の前期のまとめも行われたので、東洋医学的見方考え方と現代西洋医学的見方考え方を対比して考えることが出来、そのことも東洋医学のイメージをつくる助けになっていったと思える。

以上の作業の結果、思ったことは、「東洋医学の世界観、人間観、生理観、病理観は、現代の西洋医学(瀬江先生の説(解)かれる、本来あるべき医学ではないので念のため)の世界観、人間観、生理学、病理学と比べて、現代からみれば不十分で間違いはあるものの、ずいぶんと弁証法的な見方、考え方なのだなあ。」ということであった。

そして、それが何故か?と精神の歴史から考えてみると、東洋医学は、西洋医学の様に弁証法的見方を一旦否定して、形而上学的に対象の構造に分け入るという進化の過程を持たずに、いわばシーラカンス状態で、生きた化石としての古代中国のままの世界観、人間観、生理観、病理観の原型をとどめての現在を持っているからと思える。それ故の弁証法性なのだと。そしてそれが、現代西洋医学に対しての東洋医学の優れたところだと思える。

それだけに、現代の鍼灸の主流?である人々の様に、現代西洋医学そのままに鍼灸を究明して行くならば、産湯とともに赤子を捨てるの愚を犯す事にもなりかねないと思える。

ではどうすれば?との答えはすでに、、、と思える。端的には、東洋医学の観念論的体系の唯物論的改作であると思う。

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