本日で9月も終わり。同時に鍼灸学校の夏休み?も終わる。予定通りに出来なかったこともあったが、予定外に新たに始められたこともあり、一失一得で良しとすべき休みであったかと思う。いろいろ新しいことに手を出し過ぎたかと思えないでもないが、άρχή ήμαρ πάντος.(はじめは全体の半分)とギリシャの諺にもあるのだから・・・・・・。
当初、休み中 . . . 本文を読む
渋江抽斎のコメントについて一般的にしか書かなかったが、本ブログのスタンスとして他への非難中傷めいたことはなるべく避けたいとの思いがあるので、渋江抽斎の中国医学に対する見解は、東洋医学を構築するために中国医学に学ぶ上で、常に意識しておかねばならないものとの思いする。
具体的端的には、渋江抽斎のコメントは「西方に住むひとたちは,昔から今に至るまで,見識が狭くてそれに固執し,自慢ばかりで他者の存在 . . . 本文を読む
日本内経医学会談話室で、渋江抽斎の「霊枢講義」の一節としての「霊枢」経水篇にたいする渋江抽斎のコメントが紹介されている。
渋江抽斎のコメントのつけかた、痛快との思いする。そこに説かれる大陸の人々に対する観察、今に通ずるものがあると一人で爆笑してしまった。
コメントを付けることのイメージが広がった。
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「第2章 東洋医学の人体の考え方 2)五臓六腑(蔵象)」では、前説として「蔵象」の由来が説かれる。
要約すると、古代中国、戦国時代(紀元前400年ごろ、蔵象という考え方の成立の数百年前)には、すでに体内の臓器が体表部の五官や手足の筋肉などど緊密に関係しているとの考えがあり、そこから、内蔵が人体の生理的病理的現象や精神活動の中心となるものとしてとらえる「蔵象」という考え方へと発展していったと . . . 本文を読む
「看護の生理学」(薄井坦子 瀬江千史著 現代社)再読した。東洋医学のための生理学の必要性痛感される。
「対象とした人間の健康状態について『看護の立場からの判断力』を高めるためには、『看護とは何か?』という専門性から光をあてた人間の見つめ方が必要であり、そこにおのずから医師や医学者とは違った視線の広がりと深さが要求されてきます。
看護にあっては『人間を全人的にとらえるとは、何をどのように見詰 . . . 本文を読む
「哲学は時代の哲学である。」とは、確かヘーゲルの「哲学史」の中の言葉だったかと思うが、<東洋医学>を学ぶ上においても、このヘーゲルの言は真理であると思える。
「1.気血津液」では、人体を三つに大別したところの<気の類><経絡類><形の類>の中の<気の類>について説かれるが、ここは三つに大別といっても、<気の類>は、静的な<経絡類><形の類>に対比しての、動的なものとして捉えられている。そうい . . . 本文を読む
「1.気血津液」では<気の類>(気・血・津液・精・神)について説かれる。古代中国という時代性の視点を持って理解することの必要性痛感する。(以下『』内、要旨。)
本項では、「1)気の生成と種類」として<気の類>について、また<形の類><経絡類>との関連についてまず一般的に述べられている。
『気血津液は臓腑・器官、経絡などの生理活動を営む源となる。(と同時に、気血津液の生成と代謝は臓腑・器官、 . . . 本文を読む
「東洋医学概論」のまとめ。再度、行き詰まりの感ある。
「1.気血津液」のまとめを行っているのだが、いろんなことが雑然と述べられており、述べられている様に思え、教科書を執筆している大先生方も本当はとは何か。が分かっていないのではと勘ぐりたくなってしまう。
しかしながら、肝心なことは、文字の背後にある筆者の像を見て取ることであり、そこに含まれる論理を問うことだと思う。「要するに何を言いたいのか。を . . . 本文を読む
昨日の海での鍛錬で、おそらく今年の海での鍛錬は終わり。例年より夏の終わりが早く、かつ夏の間も週末の雨が多かったので、数回しか海へは行けずで夏の海での鍛錬は存分にというわけにはいかなかった。
しかしながら、季節が変わっていく以上夏の鍛錬には切りをつけなければならないし、かつ昨日、一昨日には今までに無い鍛錬を行えたので、良しとしなければとも思う。また来夏である。
秋の気配の漂う海。昼間でもほ . . . 本文を読む
「よくわかる黄帝内経の基本としくみ」(左合昌美著 秀和システム刊)読んだ。東洋医学を、納得出来る説き方をしてくれる書であると思える。
「黄帝内経」の全体像を大まかにでも描かせてくれるものを求めて「よくわかる黄帝内経の基本としくみ」を読んだ。この著者は、それなりに人類の歴史性というものを踏まえての、かつ黄帝内経をしっかりと学んだ上での「黄帝内経」は「要するに何を言いたいのか」(著者自身の言)と . . . 本文を読む
「鋼の錬金術師」を観た。東洋医学の学びのイメージが深まったとの思いした。
この連休にアニメ「鋼の錬金術師」をyoutubeで観た。そこでは、錬金術や練丹術が実在する。これは現実にはあり得無い荒唐無稽な術なのであるが、作者の設定に従ってアニメの中では世界全体と矛盾なく、リアリティを持つものとして世界丸ごとが描かれている。それゆえ、アニメの世界に入り込んでいる間は、現実のものとして、その世界を違 . . . 本文を読む
「第2章 東洋医学の人体の考え方」では冒頭で、先ず、人間体の解剖生理学(東洋医学の)が一般的に説かれる。(以下『』内、要旨。)
『東洋医学では人体の構造を、<気の類><形の類><経絡類>と捉える。
<気の類>は、「精」「気」「神」。人体を活かし、かつ働かせているもの。
<形の類>は、「五臓」を中心とした「蔵象」。人体の各器官や組織である。
<経絡類>は、経絡・経穴。気血の通路で、臓腑 . . . 本文を読む
「第1章 基礎理論ー2.陰陽五行論」、中でも「4)五行学説の医学への応用」への理解が深まって行かず、「五行学説の医学への応用」をより具体的かつ詳細に説く、第2章以降の要旨のまとめを行った後に「第1章 基礎理論ー2.陰陽五行論」の要旨のまとめを行うべきではないかと思える。
それゆえ、「第1章 基礎理論ー2.陰陽五行論」のまとめは、「第2章 東洋医学の人体の考え方」以降の要旨をまとめ終えたのちにと . . . 本文を読む
箱灸用のもぐさをいくつかテストした。自身の経験の限界を実感する。
当初、温灸用もぐさ(知人にもらったもので、温灸用としては一番品質の劣るものだと思える。おそらく中国製)と棒灸(中国製で粗悪もぐさ)の煙が酷かった(通常のもぐさと違って茶色い煙が出る)との経験から、中国製の温灸用もぐさは喉が痛くて耐えられない。との思いから、国産の温灸用もぐさの最上級品をと考えたのだが、同僚の鍼灸師の経験からの助 . . . 本文を読む