どうして鍼灸東洋医学は、観念論の立場から抜け出せないのか?
端的には、不勉強の一言に尽きる。
学問とは何か。理論とは何か。科学とは何か。哲学とは何か。科学的とは如何なることなのか。......等々。
ということも分からずに、「鍼灸東洋医学と科学とは相容れないもの!」と断言的に「鍼灸東洋医学の科学化」ということを否定してしまう。
これが、自身が鍼灸東洋医学の世界に一歩踏み入れようとした時の、鍼灸東洋医学の世界の先生方の態度であった。
当時は、鍼灸東洋医学というものの入口に入ろうとしていた自身には、反論する術も無かったのであるが......。
しかしながら、それこそが今に至るも、自身の鍼灸の科学化、学問化への志の原点である。