緑ヶ丘・第二幼稚園 最新かがやき日記

緑ヶ丘・第二幼稚園のかがやく子ども達の成長を見守り、親も教師も園長も子どもに負けず共に成長する日々を綴った日記です。

日本の未来を切り拓いた篤姫の決意!

2008年03月09日 20時50分25秒 | 映画・演劇・DVD・ビデオ・TV類

平成20年3月9日(日)

朝はのち午後3時からになりました。

 

最近の私の日曜日のたのしみの一つは、

夜8時からのNHK大河ドラマ『篤姫』です。

 

先日2月25日(月)午後、東京渋谷のNHK放送センターに行きました。

一番のお目当ては、『ぼくの絵わたしの絵展』をみるためでした。

 http://park12.wakwak.com/~kyo-bi/

(『教育美術』誌の三月号には、私が書かせていただいた保育実践

  『感性と心を育てる』が 冒頭に掲載されています。)

ところが、見学コースの入り口を入った途端に…幕末の世界!

絢爛豪華な篤姫の衣装や大道具小道具、

見応えのある素晴らしいセットが歓迎してくれました。

当日は、多数の中国や韓国からの見学者が来訪中でした。

篤姫(あつひめ)は、天保六(1835)年、

今和泉家 島津忠剛の長女として生まれた。

今和泉家は、家臣団の最上位に位置づけられ

高い格式を持つ家でした。

 
 嘉永六(1853)年、篤姫18才で転機が訪れた。

藩主島津斉彬の養女に迎え入れられたのです。

実は、この数年前、将軍家から島津家に、

13代家定の御台所に相応しい娘はいないかと打診があった。

家定は、京都から迎えた二人の御台所に先立たれ、病弱で、

子どもの生まれる見込みがなかった。

大奥の女性たちは、

長命で子宝に恵まれた11代家斉とその御台所であった

島津重豪の娘 広大院の前例にあやかろうと考えたのである。

しかし、申し出を受けた斉彬には年頃の娘がなく、

今和泉家の お一(おかつ) 後の「篤姫」に 白羽の矢が立った。

今日の放送では、初めてその事を、斉彬から篤姫に告げられた。

教育係の幾島は、その為に呼び寄せられたのだと初めて知らされた。

 
 入輿は、嘉永六年のペリー来航やそれに続く国内の混乱で遅れ、

安政三(1856)年、近衛家の養女となった篤姫は

ようやく将軍家に輿入れすることとなった。

この間、国内は開国か攘夷かをめぐって紛糾し、

また病弱な家定の後継者をめぐり、

紀州家の慶福(後の家茂)を推す南紀派と、

一橋家の慶喜を推す一橋派が激しく対立するようになっていた。

(養父の島津斉彬は一橋派で慶喜を推す)

篤姫婚姻は、慶喜擁立へ向けた政略結婚の様相もおびたが、

安政五年、南紀派の重鎮井伊直弼が大老に就任し一橋派の敗北に終焉。

さらにこの年、夫の家定も、養父の斉彬も相次いで死去し、

篤姫は二十四歳の若さで仏門に入り、天璋院と名を改めた。

 
 その後、篤姫は、

14代将軍家茂の御台所となった和宮とともに大奥を束ね、

明治維新の動乱期に徳川家存続に向けて働き、

維新後は16代当主となった田安亀之助(後の家達)の養育に力を注いだ。

そして、家達が立派に成長したのを見届け、

明治十六(1883)年 静かに息を引き取った。

 

桜島 桜島   

 小説「天璋院篤姫」は、昭和58年から59年にかけて

日本経済新聞の夕刊に連載されました。

宮尾登美子五十七才のとき、彼女にとって最初の歴史小説。

 

 「夜明けの桜島は、肩の辺りからほのかな桃いろに染まり、

噴煙は線香のように細くまっすぐに立ち昇っている」…

 篤姫が薩摩から江戸に上がり、

第十三代将軍徳川家定の正室となる旅から筆が起こされた。

「この子が男の子であったら」と悔しがらせることから始まって、

総帥としての器量をもった女性としての篤姫を描いている。

情報量の少ない大奥で、

養父の島津斉彬の人形としてではなく、

自分の目を信じて世の中を渡っていこうとした姿、

病弱な夫の家定との夫婦としての交わりのない生活のなかで、

夫をいたわる姿、

生活習慣の違う和宮と嫁姑の確執を超えて、

とにかく寄り添おうとする努力、

江戸城明け渡しのあと、

薩摩に帰らず、徳川家の人間として、

孫の徳川家達を育て上げる姿など、

篤姫のなかから咲き誇る聡明さと感受性の鋭さが、

小説『天璋院篤姫』のなかで細やかに、鮮やかに描かれる。


 宮尾登美子の作品は、

過酷な運命を背負わされた女性たちの心の声を丁寧に掬い取る。

たとえ将軍の正室といえども、

その心の内はどのようであったかということを、

小説『天璋院篤姫』で、心地よい緊迫感とともに知ることができる。

私は、宮尾登美子原作というだけで、もう わくわく!

「これは、面白そう!」という気がしました。

どうぞ、皆様も まず原作をお読みください。

そして、初々しいヒロイン宮崎あおい・渋い高橋英樹

老練の指南役の松坂慶子の名演技・他 見所満載、

NHK大河ドラマ『篤姫』をご覧ください。

日本の未来を切り拓いた篤姫の決意!

教育係であった幾島が、とんでもないじゃじゃ馬娘を

どのように将軍家の御台所に仕立て上げていくのか?

随所に、「考えさせられるせりふ」がちりばめられています。

といっても、念の為申し上げますが、

私は、NHKのまわしものでも宣伝隊でもありません。

が、面白いものは面白いと感じるのです。

それも次第に盛り上がってきています。

視聴率もドンドン上がっている筈です。

 

結局、NHK見学コースの最後に、

『ぼくの絵わたしの絵展』のスペースがありました。

          

後日(3月17日)『ぼくの絵わたしの絵展』の再放送があり

NHK福岡放送局・北九州放送局にも7月~8月頃巡回してきます。