曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

写真日記は今日もお休み

2012年01月21日 | 日記

今日の柑橘 (山本柑橘園)

温州みかん (青島温州)

 温州みかんについて少しだけご紹介しましょう。みかんといえば日本では柑橘類の代表格で、お魚の代表が鯛であるように柑橘類の中には「なになにみかん」と呼ばれるものがたくさんあります。わが国で生まれた世界に誇れる品種で中国や韓国などのアジア地域だけでなくヨーロッパやアメリカなどでも栽培されています。

柑橘類の中でみかんは何が優れているかというと皆さんはみかんに慣れ過ぎているので気付かないと思いますが、一つは世界中にある柑橘の中で最も熟期の早いタイプで早くから食べられます。次に良い点は剥きやすく房が離れやすくて手が汚れない。それから、種がなくて袋ごと食べられることで2・3歳の子供から老人まで誰でも食べやすい果物です。ヨーロッパでは以前「テレビみかん」と呼ばれて宣伝されたそうです。テレビを見ながらでも剥いて食べられる柑橘ということです。日本では冬の茶の間の風景として炬燵にみかんが長い間の定番でした。今は炬燵の無い生活も多くなりみかんの居場所がなくなりつつあるのではと我々生産者は心配しています。話がそれますが、今日の新聞に面白い小話が乗っていたので紹介しましょう。みなさんはご存知かもしれませんが私は初めて聞いた小話で面白かったのです。落ちのところだけですが、夏の暑いときに人間に助けられた竜がこう言ったそうです。「助けていただいて御礼にいつでも夕立を降らせてあげましょう。」と。「そいつはありがてぃ。でも寒い時はどうする。」すると竜は「せがれのこたつを寄こしましょう。」という話ですが「も一つみかんも付けて」と言ったかどうかは分かりません。長くなりますのでこの辺で。みかんの歴史も書こうと思っていたのですがまた今度ということにしましょう。

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 


カモメ と 鵜

2012年01月20日 | 日記

今日の柑橘 (山本柑橘園)

レモン (ユーレカ・レモン)

 レモンは香酸柑橘の王として世界中で使われている。現代人の食生活においてレモンは欠かすことのできない重要な柑橘の一つです。レモンの歴史を紐解いてみると、柑橘類の生まれ故郷であるインドのアッサム地方の西寄りの地方でまずシトロンが生まれ、シトロンからレモンは生まれたと考えられている。10世紀に中国へ伝えられたものは発展しなかったが西へ向かったものはアラブからスペインに伝えられ地中海で発展していったものと考えられる。12世紀に十字軍の兵士が東方より持ち帰ったという説もある。コロンブス以後アメリカにも伝えられカリフォルニアに大産地が出来た。日本へは明治時代に伝えられ瀬戸内を中心に栽培がはじまりました。レモンの品種にはリスボン・ユーレカ・ピラフランカなどがある。山本柑橘園ではユーレカレモンを栽培しています。

 

 


 郵便局と役場へ行く用事があって港を覗いてみると(郵便局も役場も港の側にあります)カモメがなーみをちゃぷちゃぷ 波をおいかけてー スイ スイ  てなもので岸壁の近くを泳いでいるのが見えました。近いし、逃げそうな気配もないのでカメラを向けてみました。セグロカモメです。港の向こう岸の方には鵜がいます。ウミネコもいました。

 

 


セグロカモメ

嘴が赤い色をしています。

尾羽が白です。

着水寸前

 


ウミネコ

嘴が黒い

尾羽に黒い帯がある

 

 


海鵜

海中に潜る瞬間

突然 海面を疾走し始めました。


離水

 

 

 

 


一日中雨でお休み

2012年01月19日 | 日記

今日の柑橘 (山本柑橘園)

ユーポン 

 ユーポンは30年余り前にイヨカンと吉浦ポンカンを交配して、山口県の大島柑橘試験場(当時)で作られました。味と風味のよさでポンカンより優れていると考えられ大島1号として種苗登録されましたが山口県の推奨品種としては2号のせとみが指定されたので大島1号は登録も昨年より解除されフリー品種になりました。山本柑橘園では早くから試作栽培していましたが消費者の評判もよく「ユーポン」と名付けて販売を行なっています。果実は中玉ですが剥きやすくとてもジューシーでイヨカン風味のポンカンといった感じです。外観はとても滑らかで光沢がありオレンジ色です。1月から3月までが食べごろです。

 


 

 

 


冬の虫たち

2012年01月18日 | 日記

今日の柑橘 (山本柑橘園)

はるみ

 

 清見とポンカンの雑種でデコポンと同じ親の組み合わせで、果樹試験場興津支場(現カンキツ部興津)で育成されました。果実の大きさは200g前後であるが、じょうのうが薄くそのまま食べてもべたつくことはない。 剥皮は容易である。収穫期は1月中旬下旬。食べ頃は1月下旬から3月ごろまでです。

山本柑橘園では今収穫中です。

 

 


 

 昨日と今日、野外で寒さに耐えて冬を過ごしている蝶や虫たちを探して歩きました。この時期にはよーく探さないと虫たちは見つけることができません。成虫のまま生きて行くもの、幼虫・蛹で過ごすもの、卵で越冬するものさまざまな形態があります。

ちょっとだけ覗いてみましょう。

 

 


 

いつものアサギマダラ  

脱皮して3齢幼虫になりました。こんなに寒くても少しずつ成長していることが分かります。

 

 


 

ナナホシテントウムシ

ほとんど単独で見つかりますがこの寒いのに・・・・・・

 

 


 

働き者のミツバチ

 


 

ベニシジミの卵

ベニシジミは幼虫越冬だそうですがまだ雌がいてスイバの根元で新しい卵を見つけました。卵は0.5mm位ですが拡大してみるとゴルフボールを半切りにしたような形をしています。

 

 


 

成虫越冬のムラサキツバメ

 ムラサキツバメは葉の裏などで数頭から10頭くらいの集団を作り寄り添って冬を越します。

 

 


 

ムラサキシジミ

暖かい日には地面に降りてきたりします。

 


 

白木山からの眺め

 ゴマダラチョウやオオムラサキの幼虫を探しに白木山の山頂まで行ってきました。幼虫は見つけることが出来なかったので山頂からの景色を数枚載せます。

 

外入 の港

 

東和道の駅の前にある真宮島

 

由宇から岩国方面

 

 


 

 

全画面表示でお聴きださい

 


本日はお休み

2012年01月17日 | 日記

今日の柑橘 (山本柑橘園)

黄金柑

 明治時代から鹿児島県では黄みかんと呼ばれてよく知られていました。味は大変良いのだが実が小さくて少し種があることから一般向きではなく長い間経済栽培されることはありませんでした。愛媛や静岡に導入され黄金柑と名付けられて多少流通するようになったので、今では黄金柑の名前の方が通用しています。4月ごろになると酸も和らぎ葡萄の甘さほどの甘さを持つようになってとても美味しいです。食べるのが多少面倒ですが私は大好きな柑橘の一つです。


 

 

 

 


Clementine クレメンティンにつてい

2012年01月16日 | 日記

今日の柑橘

Clementina de Nules  クレメンティン・ド・ヌーレス

スペインのみかん

 


 

 今日ブログを開いてみてびっくりしました。普段よりアクセス数がかなり多いのです。なぜだろうと思って、検索キーワードを見るとクレメンティンの検索がいっぱい入っていました。理由はすぐに分かりました。昨日の朝6時15分からNHKの番組で佐賀県の田島さんがクレメンティンで仲間と町興しをしていることを紹介していたのです。事前に彼から知らされていたので録画して私も番組を見ましたが私のブログへアクセスがあるとは思いもしなかったことです。この番組に合わせて「今日の柑橘」でクレメンティンを紹介しようと思ったわけではないのですがたまたま数日前にクレメンティンの紹介をしたので引っかかったのでした。でもせっかくクレメンティンのことを知りたい人がたくさんいるのなら今夜もう一度クレメンティンの紹介をさせていただこうかなと考えています。

 

 


 

 クレメンティンの由来から詳しく書くと、この品種はアルジェリアでみかんの実生から発生した、地中海マンダリンと言う品種の雑種と考えられています。この品種を育成したのがクレメント神父と言う方でこの人の名にちなんでクレメンティンと呼ばれるようになったそうです。産地としては原産地のアルジェリアをはじめモロッコ・スペイン・イタリア・イスラエルなど地中海に面した国々とカリフォルニアなどで栽培されています。日本では温州みかんが主流で栽培されていて時期が重なるためこの品種は導入されませんでした。また、南半球でも栽培が広がって6月ごろ日本にも輸入されるようになりました。最初にできたクレメンティンは種が多く含まれていて食べにくかったのですが、スペインでクレメンティン・ド・ヌーレスと言う無核の品種が枝変わりとして発見されて一気に生産量が伸びました。私もスペインで食べたクレメンティンの味が忘れられず数年前から栽培を始めました。日本にもあってもよい品種だと考えたからです。

数年前の写真ですがスペインのクレメンティン産業のことを部分的なことですが紹介します。

 


 

クレメンティンのなっている姿

 

スペインの柑橘栽培地帯

葡萄畑   スペインはワインもたくさん作っています。

 


 

スペインの柑橘生産の中心地バレンシアの街中にはいたるところオレンジなどの木が植えられています。


夜のバレンシア   オレンジの街路樹

 

 

 


 

クレメンティンの選果場(バレンシアにある) 日本のみかんの選果場と似ています。

 


 

お店(公設市場のようなもの)でどのように売られているか紹介します。ヴァルセロナの市場です。


クレメンティナClementinaと書かれています。


トロピカルフルーツも種類が豊富です

 

野菜コーナーです

 

お魚屋

 

 


 

ここからは余分です。クレメンティンとは関係ありません。

 

 


バレンシアは古い町です。

 

15世紀にできた古い教会

 

 


 

ヴァルセロナはスペイン第2の町です。

サグラダ・ファミリアは急ピッチで完成を急いでいます。

 

 

 


2011年の蝶 7

2012年01月15日 | 日記

今日の柑橘

弓削瓢柑

 この弓削瓢柑とは別に九州に瓢柑と言う縦長の柑橘がありました。瓢箪のように縦に長い形からそう呼ばれたのでしょうがおそらく国内で交雑してできた文旦の一種と考えられます。瓢柑は種が多く味もあまりよくないため広く普及することはありませんでした。弓削瓢柑は熊本県で生まれたものと考えられています。先に生まれた瓢柑に似ていたため、区別するため弓削瓢柑と呼ばれるようになりましたが、なぜ弓削なのかは不明です。歴史的な記録としては大正4年に長崎で開かれた柑橘の品評会へ熊本の阪本氏が出品したことが記録として残されています。その実を見た台北大学の田中長三郎先生が苗を台湾に持ち帰り研究したそうですが、その後再度その苗が日本に持ち帰られたため台湾の柑橘として「台湾白柚(タイワンペイユ)」と呼ばれたこともあったようです。昭和30年代ごろ一時期九州の一部で栽培が広まったことがあったようですが早い時期に販売したようで味がよくなくて消費者の人気にはならなかったようです。最近は遅くまで木にならせておいて初夏のころから食べると非常に美味しいことが分かり、栽培が少しずつ伸びています。生で食べても美味しいのですがマーマレードにすると素晴らしい味となり絶品です。

 

 


 

6月の蝶-3

6/09

ルリシジミ  雄と雌の羽の違いをよく見て下さい。雄は羽の縁の黒っぽいところが少なく、雌は黒い部分の幅が広いのが違いです。



 

モンシロチョウ

 

アオスジアゲハ

 

ヒメアカタテハ

 

アカタテハ

 

スジグロシロチョウ ♂   雄が吸水に来たところを撮ってみました。

 

クロヒカゲ ♀  めったに羽を開かない蝶ですが暖かい日差しに開いて日光浴をしていました。

 

アゲハチョウ    1頭の雌を2頭の雄が追いかけていました。

 

チャバネセセリ

 

 


 

6/15

ホシミスジ

 


また 蝶ばかりで 申し訳ない。今夜はこれで・・・・・

 

 

 

 

 


越冬中の蝶の幼虫

2012年01月14日 | 日記

今日の柑橘

金柑(ぷちまる)Puchimaru

 キンカンは中国原産で代表的な品種には長金柑と寧波金柑(中国風にニンポウキンカンと読む場合と日本風にネイハキンカンと読むことがあります)がよく知られています。共に江戸時代に日本に伝えられた品種ですが、寧波金柑が日本に伝わった時の話は少し変わっているので紹介しましょう。文政9年(1826年)中国浙江省寧波の船が遠州灘で難破し、清水港に修理のため寄港した折、世話をした地元の名主の柴田権佐衛門が船員から砂糖漬けの果実をもらいうけました。その実に入っていた種を播いたものが今ある寧波金柑の始まりだそうです。最近人気が出てきた宮崎県の「たまたま」というブランドで売られている金柑はこの品種です。
 金柑「ぷちまる」は興津(静岡県)の柑橘試験場で育成された品種で2倍体の長金柑と4倍体の寧波金柑の交雑でできた3倍体の金柑です。種がほとんどなくて食べやすい品種です。

わが国で食用になる柑橘の中ではもっとも小さい品種で、写真の実は11gしかありません。昨日紹介した晩白柚(ばんぺいゆ)の約200分の一の大きさです。

 


 

越冬しているツマグロヒョウモンとアサギマダラの幼虫


ツマグロヒョウモン  お昼過ぎ、暖かいからなのか庭のビオラの中から出てきて地面を這っていました。

 

アサギマダラ  初齢の小さな幼虫が餌のキジョランの葉を一生懸命食べていました。


こちらは少し大きくて2齢か3齢の幼虫です。

 

 

 


 

餅まきがあったと言って知り合いの人が持ってきて下さいました。

わーい !!!  寒餅だー。 

 

餅まきの 餅を寒餅と 喜べり 
              何の祝か 分からぬままに

 

 

おやすみなさい。

 

 


本日はお休み

2012年01月13日 | 日記

今日の柑橘

晩白柚

 わが国で栽培される柑橘の中で最も大きい文旦で2kg以上にもなります。由来は、1920年にヴェトナムのサイゴン植物園から台湾に導入され、晩白柚と命名されました。その後1930年に鹿児島県果樹試験場に伝えられ、広まって九州に産地が出来たそうです。文旦のなかでは比較的美味しいです。

 


 

 


フランスの果物屋

2012年01月12日 | 日記

今日の柑橘

クレメンティン ドヌーレス と みかん

今日はスペインのみかんクレメンティンを紹介しましょう。上の写真で奥の2個がクレメンティンで前のは普通のみかんです。比較のために並べて撮りました。ヨーロッパの各国では柑橘の中でみかん類と言えばこのクレメンティンが主流です。ヨーロッパの多くの国々は位置的に北の方に偏っていますので柑橘類の生産できるのはスペインやイタリアなどの地中海に面した国々です。中でもスペインは温暖な国で柑橘の生産量はヨーロッパで一番です。クレメンティン ドヌーレスと言う品種は60年くらい前にスペインのヌーレス村で発見された優秀な柑橘で、種がなくて香りがあり糖度も高くヨーロッパの人たちに一番好まれています。日本の温州みかんも世界的に見れば優れた品種ですが香りが少なくヨーロッパの人たちには少し物足りないそうです。

 

 


 

 クレメンティンの紹介ついでにフランスの青果市場や果物店を少し紹介しましょう。
パリの街中のお店や地方都市のお店などいろいろです。ヨーロッパへ観光旅行に行かれる方は多いことと思いますが私たちのように青果市場とか果物店とか田舎町ばかり歩きまわる人は少ないのではないでしょうか。私なんか旅行するとすぐスーパーの果物売り場や果物店へ行きその地方の果物は欠かさず見てきます。そして少しずつ買い集めてきます。ホテルへ帰って試食会を開き、これはいいとかこれは2度と買わんとか評価するのは楽しいですよ。

 

 


 

パリのお店で   シシリー島産のオレンジ  kg当たり2.5ユーロです。日本より安いですね。

別の店では葉付きのオレンジを売っていました。

田舎の市場ですがどこだったか忘れました。アボガドの向こうのがクレメンティンです。

このお店にはきれいなフルーツバスケットがたくさん並べてありました。

葉付きのクレメンティンですが、2.49ユーロはかなり高い値段です。少し買ってみましたが値段ほどのものでとても美味しかったです。多分14度か15度くらいの糖度ではないかと思いました。

パリの町で買い集めた柑橘類ですがこれだけで4.2ユーロです。今ユーロは100円を切っていますがこの時は130円くらいでした。

リンゴやナシ類も豊富です。

パリの郊外にあるランジスの青果市場でのクレメンティンの荷姿です。ダンボールでなくて木の箱に詰めてある所がいかにもヨーロッパ的です。

 

 

 


 

今日のみかん畑からの景色


冬になると愛媛県の大洲市から伊予長浜に流れ出る肱川の河口に霧が流れてくることがよく知られていますが、その現象が今日は良く見えました。

 

春の海 ひねもすのたり のたりかな   与謝蕪村