本日は絵本編集者の土井章史さんの授業です。
土井さんの授業は年に2回あります。
はじめに絵本についてのお話から。
ターゲットの主となる4~6歳は、キャラクターを理解して感情移入できる年齢なので、
ストーリー(おはなし)の世界に入っていけるようになります。
絵本を作るなら、5・6才の頃の自分の気持ちを、自分の中に持っていてほしい。
頭を使って答えを出そうとするとその人の価値観が入ってしまいます。
頭は使わずに体で理解してほしい。ただ絵本を楽しむという気持ちが大事です。
そして絵本は絵が上手い下手ではなく、面白い話が書けるかのほうが大事です。
絵が下手でも面白い人を惹きつけるような絵が良いですね。
絵本は子ども向きのエンターテインメントとして考えると良いですよ。
tupera tuperaの絵本は、エンターテインメントとして素晴らしいよね!
と 土井さんはおっしゃっていました。
それでは、みなさんのダミー本を見ていきましょう。
土井さん自ら、その場でコメントもつけていきながら読んでくださいます。
まずは、人前で見せるラフは見やすく!
文章はひらがなかカタカナの分かち書きが基本です。
ラフはお話が重要で、絵は何度でも描き直せるように雑でいいです。
・子どもは心と体が直結している→頭で考えず体全部で感じて考える。
・絵で分かるところは文章を削る。→分かりやすさは面白さにつながる。
・何でもありになってしまうので、なるべく夢オチや魔法はさける。現実の世界で突き進んが方が面白い。
・絵本の文章は、親が子どもに読み聞かせる言葉で考えましょう。
大人言葉は使わない方がいいです。読み聞かせをすると、しっくりする言葉が見つかります。
絵本を沢山読んで、絵本の言葉(読み聞かせの言葉)を体に入れて体で理解してください。
大人になるとファンタジーの世界と思うことも、5、6歳までの子どもにとったら現実世界。
5、6歳までは土の世界(現実の世界)で、7歳以上は空の世界(ファンタジー)に入っていく。
大きくなったら何になりたい?と訊くと、「ぼくは消防車になる!」と答えたりするように、幼い子どもは、あり得ないことでも現実になると思っています。
そんな子どもにとって、現実世界で面白いと思わせることが大事なのでしょうね。
「ラフの段階では絵は雑でいいのですが、絵本にする絵は急がず、描く喜びを感じてゆったりした気分で描いてほしいです」と 土井さんはおっしゃっていました。
編集者の視点でみなさんの作品を分析していただき、貴重な時間になりました。
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