絵話塾だより

Gallery Vieが主宰する絵話塾の授業等についてのお知らせです。在校生・卒業生・授業に興味のある方は要チェック!

2021年11月28日(日)絵本レベルアップコース・高畠純先生の授業内容

2021-12-08 20:45:02 | 絵本レベルアップ
久々の絵本レベルアップ、本日は高畠純さんの授業です。

先ずは先生のお話しと絵本の紹介です。

どちらかが良くても絵本としては成り立ちません。
作を考えるときに、今まで出版されている似たようなお話しは避けてください。
そのためにはまず出版されている絵本を読むことは非常に大切です。
またひとつの絵本に時間をかけ過ぎても行き詰まることが多いので、その時は違う絵本を作ってみるのも良いと思います。

次に絵本の紹介です。

 

ひとつめは『It Looked Like Spilt Milk』作者はCharles G. Shaw。
昔の絵本ですがアマゾンで購入することができます。日本語版も出版されています。
あとの2冊は高畠純さんの新作絵本です。

次は頭を柔らかくする授業です。

 

動物の「ゾウ」と「ナマケモノ」それぞれの特徴を考えます。
ゾウは、耳が大きい・でかい…。ナマケモノは、動きがゆっくり・いつも寝ている…。
さあ、これからこの2つの動物から、
おっと、これからの内容は、絵話塾の教室で!ではまた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

絵話塾 第19期生
12月からいよいよ募集開始です。
2022年1月31日までにお申込みの方に「特典」がございます。
人数に限りがありますので、興味のある方は
ギャラリーVie絵話塾までお問い合わせください。
皆さん待っています!

●ガイダンスのお知らせ
1月16日(日)……p.m2:00~とp.m5:00
1月22日(土)……p.m2:00~
1月30日(日)……p.m5:00~
……………………………………………………………
〒650-0022
神戸市中央区元町通3-2-15セントラルビル元町5F
ギャラリーVie 絵話塾 村上政行
mail:kaiwajuku@galleryvie.jp
URL:https://www.galleryvie.jp/
tel.078-332-5808
fax.078-332-5807

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2021年12月4日(土)文章たっぷりコース・3回目の授業内容/高科正信先生

2021-12-08 20:09:16 | 文章たっぷりコース
この日は「もう12月に入りましたね」ということから始まりました。
寒くなったので、高科先生はもう釣りに出かけてないそうですが、この日駅までの道でスミレとマルバアサガオが咲いているのを見かけたそうです。
小学校の生け垣にも冬桜が咲いていたそうですし、この季節でも周りを気をつけて見てみるといろんなものを発見できるのですね。
先生はよく身の回りの自然についてお話しされるのですが、私たちが日々の暮らしの中で見逃してしまうようなものでも、
先生のフィルターにかかるととても美しく興味深いものに変わるようで、素敵です。



ということで、まずはテキスト『日本語の<書き>方』(森山卓郎 著・岩波ジュニア新書)から見ていきました。
いつものように、交代で音読して繋いでいきます。



この日は、第2章 どんな「語」を使う?—ボキャブラリーの輝き から、以下の箇所を見ていきました。
1.言葉には使い分けがある
・よく似た言葉だけれど—カロリーオフとカロリーゼロの違い
・歩き方をどう表す?
・正確に、細かく、表現し分ける
・漢語・和語・外来語の意味の違い
2.言葉と意味の広がり
・「水筒持参」と言われたら
・「電話を切る」の意味とは?
・血圧はなぜ「高い」?
・「公算が大きい」? 「公算が高い」?
・慣れておきたい慣用的な表現
・慣用表現の注意点



「トコトコ」「そろりそろり」のように、皆で歩き方の表現を考えてそれぞれ発表していきました。
それぞれの表現で、どんな状況でどんな動き方をしているかを表しているのが詳しく分かります。
日本語には「オノマトペ」(擬音語や擬態語を表す言葉)がたくさんあり、雨の降り方や風の吹き方を表すものまであります。
読み手が理解できるならオリジナルのオノマトペを使うのも良いのですが、あまり多用せず、ココというときに使うのが望ましいそうです。
オノマトペでも音を表すときはカタカナ、様子を表すときは平仮名を用いるのが一般的です。

例えば「すごい」という言葉を使うとき、顔を見ながら会話する場合なら表情やニュアンスで “どうすごいか” を理解してもらえるかもしれませんが
文章の場合はそうはいきません。
文章の中で形容詞を使うときは常に、この言葉がいちばん適切なのか、他の言い方はないか考えるクセをつけると良いでしょう。
次々新しく出てくる外来語も、元々日本語にあった言葉なら、敢えて外来語を使わずに日本語で通すという方法もあります。
自分の文章のスタイルはどうすれば良いか、考えながら言葉を選択しましょう。



テキストの途中で、『日本語のレトリック 文章表現の技法』(瀬戸賢一 著・岩波ジュニア新書)へ飛び、「換喩」の箇所を見ていきました。
ここでは芥川龍之介の『羅生門』を例に挙げて、「市女笠」と「揉烏帽子」という言葉で、それらを身につけている人物のことを表して
“指示をずらす”テクニックを紹介していました。
また、「電話を切る」「手を貸す」「鍋が煮える」「モーツアルトを聴く」なども、本来の言葉の意味からはずれていても
どんなことを意味するかは理解できる比喩表現なのだそうです。



またテキストに戻り、慣用的な連語は覚えるしかないというところでは
「役不足」や「情けは人のためならず」も逆の意味で捉えている人が多いので気をつけましょうということでした。
どのような意味か疑わしいときは使わない方が賢明ですが、それでも使いたいときは辞書を引いたり
新聞記者などが使う用字用語の手引きを手元に置いて、確認しながら書けばよいでしょう。
慣用句は知ったら使いたくなるものですが、こちらもほどほどにして使いすぎないようにしてください。

続いては、まど・みちおさんが2014年に亡くなった直後の新聞記事と、インタビュー集『いわずにおれない』(集英社文庫)から
まどさんがどのような気持ちで詩を書いていたのかを見ていきました。



まどさんは、作品にメッセージを込めることはしません。世に出た作品は、受け手が自由に解釈すればよいという考え方で
ただ、「この作品はこんなふうに読まれたがっている」と思うだけなのだそうです。
これからも、まどさんも含め高科先生がお好きな何人かの詩人のことを、授業の中で紹介してくださるそうです。



最後は、前回提出した課題「アイについて」を皆に返却し、誰の「アイ」も被っていなかったことを教えてくださいました。
今回のように、他の人と重ならないよう独自性が出るテーマを選ぶのは大切なことです。

先生は、皆さんから提出された課題を少なくとも3回は読むのだそうです。
①提出後すぐざっと内容を確認(通読)、②一週間ほど経った頃隅々まで読み込んでコメントを付け(精読)、
③返却前に読み返して読み違えや読み漏らしがないか再確認(味読)してから返却するとか。

原稿を書く場合も、少なくとも3度は書き直すそうです。
①書き散らす ②(読み返して)手を加える ③清書する というふうに。 
ただ、清書しても完全原稿にはなりません。
少し時間を置いて読み返すと、不備が見つかったり、別の表現方法が見つかったりして、再度書き直せばもっと良い作品になるからです。
高科先生の『はしをわたってしらないまちへ』(福音館書店 こどものとも)は、出版が決まってからでも10回くらい書き直したとか。



最後に、今回の課題です。
「てぶくろ、マフラー、ストーブ、こたつなど、人の体をあたたかくする冬のモノやコトについて」
好きな手法、好きなジャンル、好きな長さで書いてください。
手書き、パソコン、どんな手法でもかまいませんが、提出する原稿は読みやすく仕上げることを心がけましょう。



この日習った “どんな語を使うか” に気をつけて、人と重ならない独自性のある内容で書けるよう頑張ってくださいね!
次回は12月18日の17時から。年内最後になりますので、よろしくお願いします。






  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2021年12月5日(日)絵本ゆっくりコース・太田朋先生の授業内容

2021-12-08 15:00:34 | 絵本わくわく塾
太田朋先生の二回目授業は、課題「しりとり絵本」の発表と、プラ版画の制作をしました。

先に課題の「しりとり絵本」を発表しました。




1~3コース同時に3つのしりとりをしりとりリレーで表現した作品は、広げるとトラックになっていて見所が多く楽しい作品ですね。

絵本仕立てになっている作品もあり、皆さんアイデア豊富で楽しい発表会でした。




後半はプラ版画のワークショップをしました。

用意していたハガキサイズの下絵の上にプラ版を置いて、コンパスなど先の尖ったもので線を削っていきます。
印刷をすると反転してしまうので、文字を入れる場合は気を付けてくださいね。



版が完成しましたら、インクを削った面に載せてローラーで丁寧伸ばしていきます。


色を付けたくない部分を寒冷紗で拭き取ります。きれいに拭き取れたらプレスしていきます。


インクの拭き取りによっては、全体的に色が付いたり、ラインのみが印刷出来たりと、変化をつけることが出来ます。


2回印刷して、色の変化を楽しむのもいいですね。

完成した皆さんの作品です。
来年の年賀状にも使えそうな虎のイラストもありました。



今日は4時間の授業、お疲れさまでした。

次回2月13日(日)は、エピソード絵本の課題発表です。
皆さんのエピソード絵本、楽しみにしています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

絵話塾 第19期生
12月からいよいよ募集開始です。
2022年1月31日までにお申込みの方に「特典」がございます。
人数に限りがありますので、興味のある方は
ギャラリーVie絵話塾までお問い合わせください。
皆さん待っています!

●ガイダンスのお知らせ
1月16日(日)……p.m2:00~とp.m5:00
1月22日(土)……p.m2:00~
1月30日(日)……p.m5:00~
……………………………………………………………
〒650-0022
神戸市中央区元町通3-2-15セントラルビル元町5F
ギャラリーVie 絵話塾 村上政行
mail:kaiwajuku@galleryvie.jp
URL:https://www.galleryvie.jp/
tel.078-332-5808
fax.078-332-5807

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする