高科先生はつい最近、55cmのハマチを釣り上げたそうです。
が、喜んでばかりはいられないらしく、温暖化の影響で釣れる魚の種類も変わってきているのだとか。
通常は和歌山あたりで釣れるシイラを、先生の地元・塩屋の釣り仲間が見かけたそうです。
今年は梅雨明けが早いので、セミが鳴き始めるのも早くなるかも
セミといえば、羽化してからの寿命は一週間程度と言われていましたが、高校生が実際にフィールドワークを行なった結果
種類によっては同じ個体が1ヶ月近く生息していることを立証したとか。(2016年の夏休みに調査、2019年に発表)
若くても、経験がなくても、疑問に思ったことを自分で調べて、納得できる事実を発見するのはすごいことです。
さて、今回のテキスト(『日本語の<書き>方』(森山卓郎 著・岩波ジュニア新書))は
8章 心を伝える —— 手紙文 のところを見ていきました。(P197〜213)
1. 手紙での表現上の気配りということ
・意外によく使う「こととなりました」型表現
・ 「次第です」表現
・ 手紙で重要な可能表現 —— 自分のことを報告する場合や断る場合
・ お互いの手紙と「つきましては」
・ 婉曲な表現
2. お礼やお詫びの言葉
・ お礼の手紙の言葉
・ お詫びの表現
・ 言い訳の言い方としての「とはいえ」
3. 敬語に注意
・ 丁寧な言葉
・ 尊敬語と謙譲語
・ 人の表し方にも注意
普段生活していく中で、お礼やお詫びの手紙を書く機会は結構多いです。
ですから、今回見ていった箇所は非常に役に立つところです。
けれども、あまりにも「相手によく思われる/思わせる」ためのテクニックが具体的に書かれていたので
読みながら皆で笑ってしまいました。
相手に自分の気持ちを伝えるというのは、なかなか難しいことです。
相手との関係性によって言葉遣いも変わりますし、会話と手紙(文章)でも違います。
過不足なく、伝えたいことが伝わるように、自分の中で約束事を決めることも大切かもしれません。
参考として、高科先生のところに来た仕事の依頼文をみんなで読んで、ディスカッションを行いました。
受け取った側に見透かされてしまわないよう、誠意を込めて書くようにしましょう。
休憩の後は、灰谷健次郎の『せんせいけらいになれ』から
「ほねくん、きみはぼくの足があるとおもって のびてくれるんだね」の箇所を読んでいきました。
事故で足を切断した男の子が書いた詩をまとめているのですが、
大変な状況なのに、周囲は彼の本来持っている楽天性に救われるという内容でした。
その後、偕成社から1982〜84年の3年間だけ出版された
『児童文学アニュアル』から、1983年に掲載された高科先生の文章を見ていきました。
先生が小学校の教師をしておられた時に受け持っていた男の子のことを書いた
「ろくべえ穴」という文章です。
この本は、一年間に出版された子どもの本と、その年に起こった教育現場のできごとをまとめるべく
今江祥智や河合隼雄など、名だたる編集委員のもと編纂された豪華本です。
そして、高科先生が引用しておられた『ろくべえまってろよ』(灰谷健次郎・著/長新太・絵/文研出版)を読み聞かせてくださいました。
いぬのろくべえが落ちた穴は、実は灰谷健次郎さんが落ち込んだ教育現場における絶望で、
17年間勤務した教師を辞めた後で、世界を放浪した灰谷さんが、
各地で過酷な生を強いられて生きる人たちや、子どもたちの在り様を目にすることで
深くて暗い穴から救われた経験があるのだそうです。
こどもたちが協力して、愛犬を穴から救い出す可愛らしいお話の中に
そんな深い意味が潜んでいるなんて、どこかとぼけた長さんの絵を見るだけでは分かりませんが
高科先生を救ってくれる存在の少年が、『ろくべえまってろよ』を読んでいる写真を見ると
この絵本に救われた教育者が大勢いるのだろうなと、想像できる気がします。
それから前回の課題の返却があり、最後は今回の課題についてです。
今回は「大学をやめてでも老いた愛犬と一緒に過ごしたい」という20代女性の悩みに答えるというのものです。
書き方や文字数も自由で、優しく寄り添う答えでも、厳しく突き放す答えでもかまいません。
彼女の決意を強くするか、思い直させることができるか、さて!?
" 心に届くメッセージ " を書いてみてくださいね。
よろしくお願いいたします。
が、喜んでばかりはいられないらしく、温暖化の影響で釣れる魚の種類も変わってきているのだとか。
通常は和歌山あたりで釣れるシイラを、先生の地元・塩屋の釣り仲間が見かけたそうです。
今年は梅雨明けが早いので、セミが鳴き始めるのも早くなるかも
セミといえば、羽化してからの寿命は一週間程度と言われていましたが、高校生が実際にフィールドワークを行なった結果
種類によっては同じ個体が1ヶ月近く生息していることを立証したとか。(2016年の夏休みに調査、2019年に発表)
若くても、経験がなくても、疑問に思ったことを自分で調べて、納得できる事実を発見するのはすごいことです。
さて、今回のテキスト(『日本語の<書き>方』(森山卓郎 著・岩波ジュニア新書))は
8章 心を伝える —— 手紙文 のところを見ていきました。(P197〜213)
1. 手紙での表現上の気配りということ
・意外によく使う「こととなりました」型表現
・ 「次第です」表現
・ 手紙で重要な可能表現 —— 自分のことを報告する場合や断る場合
・ お互いの手紙と「つきましては」
・ 婉曲な表現
2. お礼やお詫びの言葉
・ お礼の手紙の言葉
・ お詫びの表現
・ 言い訳の言い方としての「とはいえ」
3. 敬語に注意
・ 丁寧な言葉
・ 尊敬語と謙譲語
・ 人の表し方にも注意
普段生活していく中で、お礼やお詫びの手紙を書く機会は結構多いです。
ですから、今回見ていった箇所は非常に役に立つところです。
けれども、あまりにも「相手によく思われる/思わせる」ためのテクニックが具体的に書かれていたので
読みながら皆で笑ってしまいました。
相手に自分の気持ちを伝えるというのは、なかなか難しいことです。
相手との関係性によって言葉遣いも変わりますし、会話と手紙(文章)でも違います。
過不足なく、伝えたいことが伝わるように、自分の中で約束事を決めることも大切かもしれません。
参考として、高科先生のところに来た仕事の依頼文をみんなで読んで、ディスカッションを行いました。
受け取った側に見透かされてしまわないよう、誠意を込めて書くようにしましょう。
休憩の後は、灰谷健次郎の『せんせいけらいになれ』から
「ほねくん、きみはぼくの足があるとおもって のびてくれるんだね」の箇所を読んでいきました。
事故で足を切断した男の子が書いた詩をまとめているのですが、
大変な状況なのに、周囲は彼の本来持っている楽天性に救われるという内容でした。
その後、偕成社から1982〜84年の3年間だけ出版された
『児童文学アニュアル』から、1983年に掲載された高科先生の文章を見ていきました。
先生が小学校の教師をしておられた時に受け持っていた男の子のことを書いた
「ろくべえ穴」という文章です。
この本は、一年間に出版された子どもの本と、その年に起こった教育現場のできごとをまとめるべく
今江祥智や河合隼雄など、名だたる編集委員のもと編纂された豪華本です。
そして、高科先生が引用しておられた『ろくべえまってろよ』(灰谷健次郎・著/長新太・絵/文研出版)を読み聞かせてくださいました。
いぬのろくべえが落ちた穴は、実は灰谷健次郎さんが落ち込んだ教育現場における絶望で、
17年間勤務した教師を辞めた後で、世界を放浪した灰谷さんが、
各地で過酷な生を強いられて生きる人たちや、子どもたちの在り様を目にすることで
深くて暗い穴から救われた経験があるのだそうです。
こどもたちが協力して、愛犬を穴から救い出す可愛らしいお話の中に
そんな深い意味が潜んでいるなんて、どこかとぼけた長さんの絵を見るだけでは分かりませんが
高科先生を救ってくれる存在の少年が、『ろくべえまってろよ』を読んでいる写真を見ると
この絵本に救われた教育者が大勢いるのだろうなと、想像できる気がします。
それから前回の課題の返却があり、最後は今回の課題についてです。
今回は「大学をやめてでも老いた愛犬と一緒に過ごしたい」という20代女性の悩みに答えるというのものです。
書き方や文字数も自由で、優しく寄り添う答えでも、厳しく突き放す答えでもかまいません。
彼女の決意を強くするか、思い直させることができるか、さて!?
" 心に届くメッセージ " を書いてみてくださいね。
よろしくお願いいたします。