本日の授業は絵本編集者の土井章史先生です。
本日が今期最後の授業ですので、授業後に修了式も行います。
土井さんは1990年頃からフリーで絵本の編集をされています。
また東京で「あとさき塾」という絵本塾もされています。
あとさき塾の卒業生には、酒井駒子さんもいらっしゃいます。
そして、バムとケロシリーズの絵本も土井さんが編集されたそうです。
本日は、人気シリーズの絵本を編集されている土井さんに絵本を講評していただきます。
はじめに絵本についてのお話から。
0〜2歳は赤ちゃん絵本。2〜4歳は幼児絵本。
ターゲットとの主となる4~6歳は、キャラクターを理解して感情移入する年齢。
それぞれに「ストーリー(おはなし)」の世界に入っていけるようになります。
土井さんはダミー本を、5・6歳の頃の気持ちになって読んでいきます。
子どもの気持ちになって読んでいきますので、大人が気づかないことを指摘されます。
「作者も俯瞰して見るのではなく、物語に入って欲しいですね」と 土井さん。
「感動」という言葉がありますが、感じたら動くというのが子どもです。
面白い絵本を読み聞かせすると、子どもは前のめりになって喜びますよね。
子どもが何度も読みたくなる絵本を目指しましょう。
絵本作家になりないなら、子どものエンターテーメントを真剣に考えて欲しいです。
文章が多い絵本や回想の話は、頭を使います。
子どもが絵本に入って行きやすいように考えましょう。
子どもと大人の知識は違うので、頭で考えると作者の都合の良い方に進んでしまい、
読者は付いて行けなくなってしまします。
土井さんの講評は、真面目な話の中にダジャレや小唄が途中に入ったりして、笑いが絶えない講評でした。
最後に今と昔の違いは?という質問がありました。
昔は絵本制作も楽しみながら出来る余裕がありました。
今の生徒さんは、どうしたら絵本作家になれるかと切羽詰まった感じだね。
90年代に出版されていた「イメージの森」シリーズは、作家の作品として作った絵本。
この吉田カツさんの『すごい島』も「イメージの森」シリーズです。
とても自由な発想の絵本です。昔はこんな絵本も作れたんだけどね。
本日は、絵本編集者の土井さんから、いろんな気づきがありました。
ありがとうございました。
本日で今期の絵本わくわくコースは修了します。
8月の修了展の作品を楽しみにしたいます。
頑張ってくださいね。