本日は高畠那生先生の初回の授業でした。
「はじめまして、高畠那生です」
高畠那生先生は、ピンポイントギャラリーの絵本コンペで入賞。
また講談社の絵本新人賞で佳作を受賞され、その後に絵本作家としてデビューされました。
高畠先生の絵本は、ストーリーも面白く子どもに大人気です。
3年前ですが、マクドナルドのハッピーセットに付いてくる絵本『ブロロン どろろん』の作者です。
ハッピーセットの絵本は、親子間で問いかけのできる絵本になっていて、サイズも小さくおもちゃ感覚で遊べる絵本になっています。
『ブロロン どろろん』は、サイズも大きくなって小学館からも出版されました。
書店に並ぶということで、表紙も更にインパクトのあるイラストに変更されたそうです。
『でっこリぼっこり』と『チーター大セール』を見比べてみると、何か気づきませんか?
ページをめくって見比べてみると、同じ街のページがあります。
絵本は何度も読んで、発見するサイドストーリーがあると嬉しいですよね。と、高畠先生はおっしゃっていました。
絵本作家になる前の話もお聞きしました。
はじめの頃は絵を描くときに、この人の絵が好きだな、こんな絵を描きたいなと思う絵本作家を見つけて真似て描いてみたそうです。
高畠先生の好きな絵本作家は、Maira Kalman
Maira Kalman の絵本は、可愛いだけではなく、ずっと見ていられる絵本です。
そして、顔の表情と色の組み合わせが良いなと思ったそうです。
そのうちいろんな人の影響を受けながら、今のイラストになったそうです。
皆さんも好きな絵本作家さんの、何が良くて惹かれるのかをよく見て取り入れてみてください。
では、どういう風にお話を作るか、高畠先生のアイデアをお聞きしましょう。
ノートかスケッチブックに、32ページのコマ割りを描いて、描きたいイメージで先に絵を描いていきます。
その絵からアイテムを見つけ、話の展開を考えるそうです。
例えば、ウサギと納豆 この2つのアイテムから、どうお話を繋げるか、考えてみましょう。
絵本は構図も大事です。文字が入ることも考えて描いてくださいね。
後半は、高畠先生に絵を描いていただきます。
普段から使われている画材を、持って来てくださっていました。
絵の具は基本、アクリルガッシュの 赤・青・黄・黒・白の5色を混ぜて使われています。
紙はケント紙を使用します。
今回は皆さんのリクエストで、カバとワニの絵を描くことになりました。
コピー用紙に鉛筆で下書きをして構図が決まれば、ケント紙に描いていきます。
まずは背景を塗ってから、カバとワニを描きます。
完成されるまで近くで見ることが出来て、皆さん大満足です。
完成したイラストは、ジャンケンで勝った人にプレゼントします。
【課題】
絵本のラフを描いてきてください。
出来れば、描きたいページを1ページでいいので、着彩してください。
テーマは自由、ページ数も自由です。
話は完結しなくても、起承転結がなくても良いです。
自由な発想で考えてくださいね。