絵話塾だより

Gallery Vieが主宰する絵話塾の授業等についてのお知らせです。在校生・卒業生・授業に興味のある方は要チェック!

2023年5月24日(水)絵本わくわくコース・土井章史さんの授業内容

2023-05-29 17:34:36 | 絵本わくわく塾

絵本わくわくコースでは、絵本編集者の土井章史さんの授業が2回あります。

絵本の話と、ダミー本の講評をしていただきます。

 

初めに「第1回 テレビ高知 絵本コンクール」のお知らせです。

土井さんも審査員で参加されています。

テーマがあるので、お話は考えやすいかもしれませんね。

ぜひチャレンジしてみてくださいね!

 

「ダミー本を持ってきた方?ダミー本を出してこちらへ渡してください」

ほぼ全員がダミー本を持ってきていました。

土井さんの講評は、土井さんが読みながら、あれっ?おかしいと思うところにツッコミを入れていきます。

ダジャレも加わり、クスッと笑ってしまう時もあったり、この先どう展開していくのか、みんなで想像したりします。

 

ダミーの講評の前に、ユーモアとギャグの違いをお話しされました。

ギャグは、ある程度の経験値があって「ある、ある!」と言える、テレビなどのお笑いのようなもの。

絵本ではギャグではなくユーモアが欲しい。

ユーモアは、誰にも教わっていないのに笑えるもの。

頭ではなく、体が笑っている、喜んでいるものがユーモア。

ユーモアの延長線上に絵本があります。

「幼児に戻って感じたいと思うユーモアは、絵本にしたくなる」と 土井さんは、おっしゃっていました。

 

では、ダミー本を発表していきますね。

子どもが分からない言葉を使う方が多いです。抽象的な言葉は、子どもは分かりずらいでしょう。

例えば「自由になりたい」という言葉は、もっとリアリティな表現ができるといいですね。

 

偶然と必然とがありますが、偶然の出来事は感動が薄れます。

偶然の出来事を繰り返すのは3回までで、4回目はクライマックスで、違うアイデアがほしいです。

4回目も同じような偶然の出来事がくると、読者はテンションが下がります。

「こうゆうことが必要だったのか」と思える必然が必要ですね。

 

絵本は素材とアイデアが大事です。

いい素材が思いついたら、アイデアをもっと考えて面白くしてほしい。

空や虹などの素材は、あまり良くない。

魔法は腑に落ちることならいいけど、何でもありになってしまうので難しいです。

偶然と必然の考えに似ていますね。

 

地図という概念が幼児にはまだないので難しい。

感覚的な面白さが欲しいので、知識がいる話は幼児絵本ではいらないです。

 

絵本は行って帰ってくるのが大同。

子どもは「あ〜、良かったね」と安心できる。

宇宙に行ってそのままだと、ナンセンス絵本になる。

ナンセンス絵本だと、絵も面白くて、とんでもない話がいいです。難しいですよ。

 

絵話塾の授業で、みなさんのダミー本を読んで講評をしますが、

他の人のダミーを見ながら、最後のオチを考えられるのが、この教室の良いところ。

頭で考えるのではなく。身体で考えることが重要です。

 

編集者の土井さんからいただく言葉は、たくさんの気づきがありました。

楽しくて深い授業をありがとうございました。

 

 

●6月のガイダンス(説明会)のお知らせです。

秋から始まる絵話塾の生徒を募集しています。

絵話塾にご興味のある方は、ぜひご参加ください。

お待ちしています。

 

6月3日(土) 18:00~

6月4日 (日) 18:00~

6月11日(日) 18:00~

6月17日(土) 11:00~

6月18日(日)18:00~  

6月24日(土)18:00~ 

6月25日(日)  18:00~

詳しくはメールkaiwajuku@galleryvie.jp
またはtel.078-332-5808までご連絡ください。

よろしくお願いいたします。

 

 


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