絵本わくわくコースでは、絵本編集者の土井章史さんの授業が2回あります。
絵本の話と、ダミー本の講評をしていただきます。
初めに「第1回 テレビ高知 絵本コンクール」のお知らせです。
土井さんも審査員で参加されています。
テーマがあるので、お話は考えやすいかもしれませんね。
ぜひチャレンジしてみてくださいね!
「ダミー本を持ってきた方?ダミー本を出してこちらへ渡してください」
ほぼ全員がダミー本を持ってきていました。
土井さんの講評は、土井さんが読みながら、あれっ?おかしいと思うところにツッコミを入れていきます。
ダジャレも加わり、クスッと笑ってしまう時もあったり、この先どう展開していくのか、みんなで想像したりします。
ダミーの講評の前に、ユーモアとギャグの違いをお話しされました。
ギャグは、ある程度の経験値があって「ある、ある!」と言える、テレビなどのお笑いのようなもの。
絵本ではギャグではなくユーモアが欲しい。
ユーモアは、誰にも教わっていないのに笑えるもの。
頭ではなく、体が笑っている、喜んでいるものがユーモア。
ユーモアの延長線上に絵本があります。
「幼児に戻って感じたいと思うユーモアは、絵本にしたくなる」と 土井さんは、おっしゃっていました。
では、ダミー本を発表していきますね。
子どもが分からない言葉を使う方が多いです。抽象的な言葉は、子どもは分かりずらいでしょう。
例えば「自由になりたい」という言葉は、もっとリアリティな表現ができるといいですね。
偶然と必然とがありますが、偶然の出来事は感動が薄れます。
偶然の出来事を繰り返すのは3回までで、4回目はクライマックスで、違うアイデアがほしいです。
4回目も同じような偶然の出来事がくると、読者はテンションが下がります。
「こうゆうことが必要だったのか」と思える必然が必要ですね。
絵本は素材とアイデアが大事です。
いい素材が思いついたら、アイデアをもっと考えて面白くしてほしい。
空や虹などの素材は、あまり良くない。
魔法は腑に落ちることならいいけど、何でもありになってしまうので難しいです。
偶然と必然の考えに似ていますね。
地図という概念が幼児にはまだないので難しい。
感覚的な面白さが欲しいので、知識がいる話は幼児絵本ではいらないです。
絵本は行って帰ってくるのが大同。
子どもは「あ〜、良かったね」と安心できる。
宇宙に行ってそのままだと、ナンセンス絵本になる。
ナンセンス絵本だと、絵も面白くて、とんでもない話がいいです。難しいですよ。
絵話塾の授業で、みなさんのダミー本を読んで講評をしますが、
他の人のダミーを見ながら、最後のオチを考えられるのが、この教室の良いところ。
頭で考えるのではなく。身体で考えることが重要です。
編集者の土井さんからいただく言葉は、たくさんの気づきがありました。
楽しくて深い授業をありがとうございました。
●6月のガイダンス(説明会)のお知らせです。
秋から始まる絵話塾の生徒を募集しています。
絵話塾にご興味のある方は、ぜひご参加ください。
お待ちしています。
6月3日(土) 18:00~
6月4日 (日) 18:00~
6月11日(日) 18:00~
6月17日(土) 11:00~
6月18日(日)18:00~
6月24日(土)18:00~
6月25日(日) 18:00~
詳しくはメールkaiwajuku@galleryvie.jp
またはtel.078-332-5808までご連絡ください。
よろしくお願いいたします。