絵話塾だより

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2024年2月28日(水)絵本わくわくコース・高科正信先生の授業内容

2024-02-29 16:06:30 | 絵本わくわく塾

本日は、高科正信先生の3回目の授業です。

高科先生、パッチワークのオシャレなパンツを履かれていますね。

紳士物のスーツをパッチワークでリメイクして作られたパンツだそうです。

 

今年は2月というのに暖かい日が数日ありました。

まだ3月にもなっていないのに、高科先生の自宅付近では、鶯が鳴いたそうです。

それも、珍しく地上に降りてきた鶯の姿を、見ることができたとか。

この調子だと桜の開花も早いでしょうね。

 

前回の授業では、「リアリズムの手法」がテーマでした。

本日のテーマは、「ファンタジーの手法」です。

 

物語にはリアリズムとファンタジーの二種類があります。

リアリズムが現実世界なら、ファンタジーは空想世界です。

ファンタジーのお話は、ここではないところ(非日常)のお話です。

 

ファンタジーの物語で代表作は『ナルニア国ものがたり』C・S ルイス 1950年(岩波少年文庫)があります。

『ナルニア国ものがたり ライオンと魔女』では、洋服ダンスがファンタジーの世界へつづく扉になります。

 

絵本にはファンタジーでしか書けないことがらがありますが、

魔法が使えるや妖精が出てくるというような夢の世界は、ファンタジーだからOKと考えない方がいいです。

魔法が使える必要性や妖精と出会う場面には、現実以上にリアリズムが必要です。

 

本日は、あまんきみこさんの作品を紹介していただきました。

 

・『あまんきみこ童話集』の中から 「さよならのうた」  角川春樹事務所  2009年

 

・『きつねみちは、天のみち』   童心社   2016年

 

・『ふでばこのなかのキルル』   白泉社   2010年

 

 

授業の後半は、課題についてお話がありました。

 

課題は人に見てもらうので、清書原稿で提出しましょう。

上手ではなくて良いので、丁寧に書いてください。

 

絵本のテキストで、ここではない話(ファンタジー)を考えるときは、

頭を柔軟にした方が良いですよ。

 

例えば、

「ぞうを冷蔵庫に入れる」 どうやって入れますか?

3つの動作で考えてください。という問いに、

 

1,象の写真を撮る

2,プリントアウトする

3.冷蔵庫に入れる

 

このように、どうやったら冷蔵庫より大きい象を、冷蔵庫に入るかを考えますが、

 

1,冷蔵庫のドアを開ける

2,冷蔵庫に象を入れる

3,冷蔵庫のドアを閉める

 

このように、既に象の入る冷蔵庫はあると考えるといいのです。

あり得ない話を、リアルに書くとファンタジーの話になります。

 

 

最後に形容詞についてのお話がありました。

 

「かわいい」 「かわいそう」 「たのしい」 という形容詞は、なるべく使わない方がいいです。

思いや考え方は人それぞれ違うので、「かわいい」だけの表現でなく、どう思うのか。

「まあるい目が愛らしい」などの、ことばの言い方をさがしてください。

 

ついつい「かわいい」と言ってしまいますが、言い方をさがしてみると、言葉の表現が豊かになりますね。

 

 

【課題】 4月10日(水)提出

 

ふゆのおわり はるのはじめ で、絵本のテキストを書いてください。

1~15場面  ひらがなで書く

 


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