文章たっぷりコースの第2回は、「子どもの書く文章について」が主なテーマでした。
最初に、フランスのドキュメンタリー番組「世界の果ての通学路」のお話を。
世界には、子どもたちが何時間もかけて学校に通うところがあり、
彼らは、その遠かったり危険だったりする通学路を
学ぶことが楽しいから、勉強したいから、通っているのだということ。
さて、日本の子どもたちはどうでしょう?
19981年に発行され、ベストセラーになった「一年一組せんせいあのね」は、
当時現役教師であった鹿島和夫さんが、担任していた子どもたち一人ひとりに「あのねちょう」を持たせて
「先生あのね」で始まる作文を書かせ、その中から抜粋した作品をまとめたもの。
鹿島先生自身が撮影した写真とともに、子どもたちの生き生きとした文章を楽しむことができます。
うまく書く、技巧がどう、というのではなく、
それをすくい取れる教師がいるクラスでないとできないことだとおっしゃいます。
子どもたちは学校に行くようになって、知恵を身に付けて、
どんどん面白くなくなっていくのです。
村田喜代子さんの「縦横無尽の文章レッスン」からも小学生の作文を検討しました。
そして、ピカソの言葉を引用。
「私はラファエロのように描くことを常としてきたが、
子どものように描くことを学ぶのに一生を費やした」
それから「、(読点)」のうち方についての説明もありました。例外が多いので、悩むところです。
日本語は、漢字とかなが混在するので、分かりやすくするために「、」をうつのですが
打つ場所が違うと、意味が違ってくることがあるので、十分気を付けましょう。
「、」のうち方一つで、その人の文体が決まることもあります。
その後15分程度で、各自が原稿用紙を使って「わたし」というタイトルの文章を書き、
書いたものをみんなの前で発表しました。
どんな風に、どういう角度で「わたし」を書くか、悩むところです。
それから先生は五味太郎さん作の「わたしとわたし」と、
谷川俊太郎さんの詩に長新太さんが絵を付けた「わたし」という
2冊の絵本を紹介してくれました。
同じ「私」をテーマにしていても、子どもが理解できる内容なのに十分哲学的で
しかも方向性や広がり方が全く違って、唯一無二のものになっています。
他の誰かには決して書けない、その人にしか書けないことを書くのがその人の「文章」で
それはなかなか見つからないかもしれないけれど、探していきましょう。
次回はもう少し長く〜30分程度で何か書き、それをみんなの前で発表してもらいます。
そして、授業の間が2週間空きますので、次回からはその間に課題を出して
書いてきてもらうということもしましょう、とのことで、
だんだん本格的な文章教室の趣きになってきました。
知識を付ける座学と、実際に書いてみるワークショップで、まさに文章たっぷり教室です。
興味が涌いたとおっしゃる方は、いつでも見学など受け付けております。
最初に、フランスのドキュメンタリー番組「世界の果ての通学路」のお話を。
世界には、子どもたちが何時間もかけて学校に通うところがあり、
彼らは、その遠かったり危険だったりする通学路を
学ぶことが楽しいから、勉強したいから、通っているのだということ。
さて、日本の子どもたちはどうでしょう?
19981年に発行され、ベストセラーになった「一年一組せんせいあのね」は、
当時現役教師であった鹿島和夫さんが、担任していた子どもたち一人ひとりに「あのねちょう」を持たせて
「先生あのね」で始まる作文を書かせ、その中から抜粋した作品をまとめたもの。
鹿島先生自身が撮影した写真とともに、子どもたちの生き生きとした文章を楽しむことができます。
うまく書く、技巧がどう、というのではなく、
それをすくい取れる教師がいるクラスでないとできないことだとおっしゃいます。
子どもたちは学校に行くようになって、知恵を身に付けて、
どんどん面白くなくなっていくのです。
村田喜代子さんの「縦横無尽の文章レッスン」からも小学生の作文を検討しました。
そして、ピカソの言葉を引用。
「私はラファエロのように描くことを常としてきたが、
子どものように描くことを学ぶのに一生を費やした」
それから「、(読点)」のうち方についての説明もありました。例外が多いので、悩むところです。
日本語は、漢字とかなが混在するので、分かりやすくするために「、」をうつのですが
打つ場所が違うと、意味が違ってくることがあるので、十分気を付けましょう。
「、」のうち方一つで、その人の文体が決まることもあります。
その後15分程度で、各自が原稿用紙を使って「わたし」というタイトルの文章を書き、
書いたものをみんなの前で発表しました。
どんな風に、どういう角度で「わたし」を書くか、悩むところです。
それから先生は五味太郎さん作の「わたしとわたし」と、
谷川俊太郎さんの詩に長新太さんが絵を付けた「わたし」という
2冊の絵本を紹介してくれました。
同じ「私」をテーマにしていても、子どもが理解できる内容なのに十分哲学的で
しかも方向性や広がり方が全く違って、唯一無二のものになっています。
他の誰かには決して書けない、その人にしか書けないことを書くのがその人の「文章」で
それはなかなか見つからないかもしれないけれど、探していきましょう。
次回はもう少し長く〜30分程度で何か書き、それをみんなの前で発表してもらいます。
そして、授業の間が2週間空きますので、次回からはその間に課題を出して
書いてきてもらうということもしましょう、とのことで、
だんだん本格的な文章教室の趣きになってきました。
知識を付ける座学と、実際に書いてみるワークショップで、まさに文章たっぷり教室です。
興味が涌いたとおっしゃる方は、いつでも見学など受け付けております。