やまめの庭つくり

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

みどりの密度

2008-06-05 | 造園
今日は師匠と三溪園に行ってきました.

小雨が降ったりやんだりして,蒸し暑い・・・典型的な梅雨空でしたyellow22

聴秋閣の屋根には白い煙がもうもうと立ち上っていました.



この時期は日に日に緑が固まって生命力にあふれているなぁと感じますが,景色も力強さがみなぎってきます.

日本では,植物の生育に適した環境のため,樹木はどんどん生長し,さらに落葉樹から常緑樹に植生が変化していきます.

自然な山に見えても植栽によって作られた山は,年月とともに大きく変化していくので,いつの間にか,常緑のもっさ~とした暗くて重たい緑が主役になってきます.

造園的に剪定や伐採をして管理することが,景観を美しく保ち,デザインの意図を受け継いでいくことです.

下の写真は,春に大きな常緑樹を何本か伐採した場所です.

遠くから見ても,樹木の幹や枝振りがわかり,緑の凹凸が生まれました.



こちらの山は,手をかけていないので,緑は力強いのですが,平面的でメリハリがなくなっています.放っておくと隣の山とくっついて,稜線のラインなども崩れていってしまいます.



これは,池にもいえることです.

睡蓮はどんどん増えていくと,水面を覆って,せっかくの水の風情が消えてしまいます.
たとえば,こんな感じで・・・・yellow4



この美しい花が映えるには,やっぱり水面がないと・・・ですねyellow19