やまめの庭つくり

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旧西郷従道邸

2008-11-08 | 庭園見学
先月のJLFの庭園見学会で,旧朝倉邸の他に,そこから歩いて15分くらいのところにある,旧西郷従道(さいごう・じゅうどう)邸に行きました.

西郷従道は西郷隆盛の弟ですが,もともと,隆盛の隠棲所として旧豊後岡半中川家の抱屋敷地約20000坪を購入したものです.

朝倉邸が崖線上に建てられていたのに対し,西郷邸は崖線の下に建てられました.

周りの農地も買い取ったりして,一時は140000坪もあったらしいですyellow25

でも,そのほとんどは水車,米つき小屋,家畜など田園的な趣で,建築物は洋館と日本館の2棟があるのみ.

華族の庭園というにはちょっとウ~ン??と思う人もいたようです.

明治天皇の行幸所ということで,史蹟指定もうけていたくらいなんですが・・・

戦前までは,結構江戸時代の地割りが残っていたらしく,重森三玲氏が実測した図面が残っています.

down写真は公園の案内板です.

芝生広場となっているところが,かつての大池です.



重森氏は,大池泉を中心にした日本庭園の東部の芝生地や山部が洋風に改造されていることが,明治期の庭園様式の特徴を表している貴重な存在であると評価したそうです.

戦前~戦後にかけて,防空壕や住宅地増設の影響で広大な池は埋め立てられ,今は見る影も無くなっていましたyellow13

今は日本館跡に小池が復元されています.





芝生も小池の周りも,市民の憩いの場所になっているようで,家族連れやカップルでにぎわっていましたyellow19

出来れば大池に舟を浮かべて遊んだ,往時の姿に戻した様子を見てたいkirakira

庭園を見ている間中,そう思っていました.



敷地跡の北東部については,現在,目黒区立西郷山公園になっています.

この公園を設計した人は誰か分かりませんが,鹿児島の溶岩や植物を寄贈され,南国をイメージしたのか,おおらかな印象です.

大きな石(木曽石)が大胆にいたるところで使われていました.



落差7mの滝が見どころらしいです.



「下から見ると,何となく動物園の猿山に見える・・・monkey
って,一緒に見学していた人がつぶやいていました.

・・・yellow12ase確かに・・・


大きな石が同じ調子で並ぶ感じって,

威圧感やおおざっぱな感じを受けるのですが・・・

ちょっと癒されないなぁ~yellow22


行ったときは水が止まっていたので,池も枯れた状態.




色々と残念な感じがしましたalien