やまめの庭つくり

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茶庭の樹

2009-03-29 | 造園
目白庭園の続き.



up赤鳥庵は,大正7年に鈴木三重吉によってこの地で刊行された子供のための文芸雑誌「赤い鳥」にちなんだ名前だそうです.

(この庭園の近くに鈴木三重吉の生家がありました.歴史のある町並みなんですね.)

この庵の前にある樹木,「カヤ」です.

カヤというと,マルっと刈り込まれた樹形,想像しませんか?

ここのカヤはカヤに見えないくらいサラッとしていますね~yellow12

さらに反対側の樹木は・・・



これはヨシノスギ.

ひなびた感じで,

「これぞ茶庭の樹だよ」と師匠が絶賛kirakira2

とにかく手入れを続けなければこんな感じには作り込めないと思います.

この感じをわかって手入れをしてくれる職人さんがいないと年月が経って巨木になってしまいます.

このような樹木が茶庭のワビ,サビを表現するんですね.

お手本として,脳裏に刻み込んでおこうと思います.


この庭園のまわりは古木が結構見られます.

このクスノキもそのひとつ.



まわりの建物のせいで葉張りを小さくされてしまっていますが,何となくこの樹を大切にしてくれている人がいるんだな・・・と思いました.

樹木は結構,人の心に特別な思いをもたらすような気がします.