やまめの庭つくり

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

うづもれた景色

2010-12-24 | 造園
23日にやまめの師匠が小田原市役所にて

~史跡と緑の共生を目指して~
「小田原城址の公園の植栽を考える」

というテーマで講演を行いました.

小田原市長のブログ(http://blog.katoken.info/)に,市長さんの感想が書かれています.

80分の予定が90分を優に超え,椿山荘や三渓園での事例を紹介した後,具体的な小田原城址公園内の景色について造園的な見地からの説明がなされました.

公園,緑云々の前に,お城というスケールの大きな空間であること,明治の廃城の危機から100年あまり,歴史という時の積み重ねにより生まれる風格を備えた場所であることの特異性を活かすことが必要であると何度も繰り返し述べられていました.

樹木が果たす役割も,時の重みや景色の風格を醸し出すとともに,マンションやアンテナなど近代的で興ざめな外界を遮蔽したり,訪れる人たちに緑陰や癒しの景色を提供したりと,普通の庭木とは違ったものが出てきます.

スライドで紹介された小田原城址公園の様々な場所は,市民の皆さんにはすぐにピンとくるところばかりだったと思うのですが,たぶん,師匠が指摘したような遠くに見えるものを隠す,よりよく見せる,気づかせる・・・そんな目で見たことは一度もなかったのではないかと思います.

ここから見たらこんな素晴らしいものが見える,この空間が空いたら素敵なものが現れる,このじゃまなものがないとより際だってよく見える,実はこれは素晴らしくいいものだ・・・等々,まさしく宝を持っているけどどうやって磨いて行ったらいいかというお話だったと思います.

歴史の感じられる景色には風情があり,それを確立するために重要な役割を果たしているのが樹木や石垣なんだそうです.

樹木の根が水を吸い,大地の気(き)を幹に登らせ,枝から発散して気(け)が拡散していくんだそうです.

たくさんの樹木があるところでは混沌とした気(け)の世界に樹木の幹が体内にぎゅーーーっと勢いよく気(き)をためて引き締めているわけです.

そうすると,石はその質量で拡散している気(け)を押さえている,といった感覚なのでしょうか?

でも,ただ無造作に転がっている石やぼさぼさに自然な状態になっている樹木は拡散するだけで引き締めることはなかなか出来ないんですね.

うづもれている気(け)の流れを感じ,造園家がコントロールして人が「気持ちいいなぁ・・・」と感じられる空間を創造することができるんじゃないかなと思います.

その場所,景色,建物にとって,じゃまなものは何か,足りないものは何か,造園家は常にそういう目で見るようです.

師匠の見ている世界が少しでも現実のものになっていったらいいのになぁ・・・

風情のある小田原城址を見たいなぁと思いますkirakira2



オブツーサ

2010-12-24 | 植物
昨日アップしたゼラニウムの品種ですが,ひょっとしたらゼラニウム‘ペパーミント’というものかもしれません.

産毛に覆われたビロードのような葉,と表現されているものが多かったので・・・

大きく成長したらはっきりわかると思いますので,楽しみに見守りたいと思います.


さて,母校のS先生にもらったオブツーサなんですが・・・

ずっとリビングの窓辺で育てていたところ,もらった当初はミニミニ大根かというくらい立派だった根もいつの間にかなくなり,ハイドロではやはり難しいと判断したので,観葉植物用培養土に植え替えてみました.

まったく適期というものは無視,です.



しぼんで枯れた根down

また伸びてくるのでしょうか・・・



そして,学校の温室で元気に成長していたことを思い出し,外でビニールをかけて見ましたが,無謀なんでしょうか?

冬は休眠期ということですが,じゃあ水は全くいらないのか,外に出しておいたら5℃くらいまでの耐寒性らしいので,死んでしまうのか????



このビニールの中は湿度がこもっているけれど,休眠期にこんなことしたら腐ってしまうのか????

あぁ,わからないことだらけですyellow22ase2

とてもきれいな多肉なんですが,その分上の窓のあたりがしぼみ出すと心のダメージも大きいことが最近わかりました.