深谷オープンガーデン５

先週見学に行った最後のオープンガーデンは，ふかや緑の王国にほど近いところにあるお庭です．

今回はタクシーや貸し切りバスでまわりましたが，70件以上のオープンガーデンの中から見学したいところを絞り込むのは容易ではないと思います．

また，効率よく廻らないと実りある時間を過ごすことは難しそうです．

毎年JR主催でハイキングとオープンガーデンをかけたツアーが人気らしいですが，足に自信のない方はいくつかのコースを設定しているシャトルバスをうまく使うか，タクシーと徒歩で自由気ままに動くのがオススメです．

ふかや緑の王国ではガーデンブックを一冊500円で売っていますから，どうせならそれを手に入れて２日間かけてじっくり見るのが良いと思います．

やまめたちは効率よくタクシーで．

もう，夕方の４時をすぎていて，翌日からオープンガーデンが始まるという忙しいときに急に伺ったやまめたちに対して，オーナーご夫妻はとても優しく迎えてくれました．

樹木がいい感じに庭を立体的に見せてくれています．

足下の優しげな風情の草花がいっそう柔らかい風景にしてくれています．

この花壇の向こう側はご主人がタネから育てた苗を植える場所になっているそうで，ご主人専用のスペースだとか．

ご夫婦で協力したり，分担したり，何だかとても楽しそう・・・・

オーナーご夫妻の人柄を反映しているかのような穏やかで優しい空間が満ちています．

が，ただ優しいだけではありません．

このレンガの園路はなんと奥様が作ったんだそうです．

しかも広いバックヤードに生えているウメの巨木にも自ら登って実を収穫するのだそうです．

一見，細くてとてもか弱そうなのに，実はガテン系の仕事もサクサクこなしてしまう人なのでした．

素晴らしい

庭からつながっているバックヤードはもちろん，まわりの家の土地が草原のように広がり風が通り抜けていきます．

埼玉であることをすっかり忘れて，まるで北海道に来ているような気がしてしまう景色です．

佇んでいるだけで気持ちいい～

翌日会員の皆さんと訪れると，何と手作りのクッキーと自宅のフキをお砂糖で煮詰めたお菓子をごちそうしていただきました．

クッキーもご夫婦で作ってくださったとのこと．

オープンガーデンとは，ただ単に庭を見るだけでなく，オーナーの方たちと庭にかける思いや植物談義をして，おもてなしの心に触れたり，感謝したり，新しいつながりを感じたり出来るものだということがわかりました．


お客さんが多いときにはオーナーさんのところになかなか近寄れないこともままあるのですが・・・・

植物のことやお庭のこと，ふと疑問に思ったことなど何でも気軽に答えてくださるやりとりをどこのお庭でも楽しめたら，よりオープンガーデンに来た楽しみが深くなりますね．

深谷オープンガーデン４

先週見てきた深谷のオープンガーデン見学の続きです．

３件目に訪れたのは，２軒目のお庭から徒歩５～６分のおうち．

入り口から緩やかにカーブした園路を歩いていくと，緑色のパーゴラが見えます．

木の動物たちまでいて，ちょっとした公園みたいな印象も・・・・

周りが畑なので空が広い．そして土地も広い

この木製の棚型の支柱は，バラが誘引されていますが，バラが作った日陰にはフキが．

適材適所でうまく棲み分けが図られています．

緑色のパーゴラの正体はツルアジサイでした．

何となく，ツルアジサイといえば山のもの・・・というイメージだったのですが，深谷でも育つんですね～

あの，日本一暑い熊谷のすぐ近くなのに．

結構深谷は寒いんですよ，といわれました．

パーゴラの下ではお約束のバーベキュー台．

ご主人お手製のようです．

扉を開ければ燻製用のチップがたくさんしまってありました．

なかなかこの時期は忙しくてゆっくり作る暇もないのだとか．

植物にとってのベストシーズンは，その分手を掛けることもたくさんあるので，食べる楽しみはもう少し後になってしまうのかも知れませんね．