やまめの庭つくり

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トキンバラ

2011-09-03 | 植物
今年の5月にオープンガーデンを訪れたことで知り合いになった方から挿し木でいただいたトキンバラ.

か細い枝が一本刺してあっただけなのに,根元から何本も枝がでて,こんな状態になってくれました.



小さな鉢なので,2回水切れしたけれど,何とか生きています.

最近までバラの仲間だとばかり思っていたのですが,ちゃんと調べてみると,木イチゴの仲間でした.

道理で強靱な生命力を持っているわけです.

トキンバラ(トキンイバラ)

バラ科キイチゴ属

学名:Rubus rosifolius

別名:ボタンイバラ,ルブスコマーソニー

花は白く,ポンポン咲き.おしべもめしべもなく,花弁に変化したため実はなりません.
キイチゴ同様,地下茎で増えていくということなので,やっぱり鉢で育てようかと思っています.


晩秋には赤く紅葉するらしいですから,実はならないけれど,春と秋に楽しめるんですね.

ちなみにこのトキンバラ,中国原産で1700年代初めに日本に入ってきたそうですが,江戸時代の植木屋さんのカタログにも掲載されていたそうです.

さすが,園芸都市,江戸!kirakira2

トキンバラのトキンは,山伏が被る小さな黒い頭巾(ずきん)のことです.

やまめが見た感じでは花が開花しきった状態と言うよりも,開きかけの緑の花芯のようなものが見えている部分がトキンに似ている気がしました.

来年,花が咲くときに確認してみたいと思います.

ちなみに山伏の頭襟(ときん,=頭巾)とは,色が黒で,煩悩を表し,大日如来の五智を示す宝冠をイメージしたものだそうで,十二のヒダが苦しみの原因,「十二因縁」を意味するのだそうです.

この頭襟を頭につけることで苦しみの原因を知り,行を積むことで仏になる,そのための道具だそうです.

前々から何か帽子にしては小さいなと思っていたのですが,修行のための,象徴的な道具だったとは・・・

あっでも元々は被るくらい大きなものだったらしいですよ.

江戸時代に小型化して,頭にちょこんと乗せるようなものになったそうです.

では,胸に下げているポンポンのような丸いもの(結袈裟という)たちにも何か修行に関連する意味があるのでしょうか?alienquestion

仏教を勉強していくとわかることなんでしょうね.

植物つながりでいくと,この結袈裟(胸に下げるぽんぽん状のもの)を鈴掛と勘違いして,スズカケと命名したらしい・・・・です.

こんなこともあるから,命名の由来を知るのって楽しいですね♪