ジャン・レノということで見てしまいました。
ミステリーアクションが好きな方には向いています。
<仏題>「L’EMPIRE DES LOUPS」
<英題>「EMPIRE OF THE WOLVES」
<公開時コピー>「二人が出遭うとき フランス最恐の“タブー”が破られる――」
「クリムゾン・リバー」の原作者ジャン=クリストフ・グランジェと主演のジャン・レノが再びタッグを組みました。
原作はグランジェの「狼の帝国」。
監督&脚本は「キス・オブ・ザ・ドラゴン」のクリス・ナオン。
<あらすじ> パリ10区のトルコ人街で3人目となる女性の惨殺死体が発見される。
被害者はいずれも不法滞在のトルコ移民の若い女性で、顔が切り刻まれていた。
手がかりがない中、理想に燃える熱血刑事ポールは汚職や殺人の疑いがある刑事シフェールの助けを借りることになる。
シフェールはトルコ人街の裏社会に通じ、やがて事件は「灰色の狼」に結びつく。
一方、内務省高級官僚の妻アンナは、自分の記憶障害に悩み失われた記憶を求めて行方をくらましていた。
そして、アンナと連続殺人事件を結びつける、ある強大な秘密結社の存在が明らかとなるのだが。。。
ジャン・レノ Jean Reno ・・・・・・・・・・・・・シフェール
アーリー・ジョヴァー Arly Jover ・・・・・・・アンナ
ジョスラン・キヴラン Jocelyn Quivrin ・・・ポール
ラウラ・モランテ Laura Morante
フィリップ・バス Philippe Bas
デヴィッド・カメノス David Kammenos ・・・アゼール・ゼキ
エチエンヌ・シコ Etienne Chicot
□HP
http://www.eow.jp/index2.html
(↓ 注:以下ネタばれあり)☆☆☆★★
「ボスクルト(灰色の狼)」トルコ国粋主義団体
「イスケレ(桟橋)」トルコ人密入国斡旋組織 ボス:クドセイ
「アズラエル(死の天使)」ボス:グルディレック
など聞き慣れない言葉がエキゾチック、といっている場合ではなく、
監督自身、撮影中何度もマフィアから脅しを受けたといいます。
例えば映画の闇組織“灰色の狼”は、映画化はタブーとまでいわれた超危険な実在するトルコ系組織なんだそうです。
トルコ式拷問はと~~~っても残酷。
視覚的にもバイオレンスたっぷりで痛かったです。
原作者ジャン=クリストフ・グランジェさんはこの小説について下記のように話していました。
「私の小説は、自分のジャーナリスト時代のルポルタージュに着想を得たものが多いのですが、
今回は、ふたつのことを混在させて描こうと考えました。
ひとつは機械を使ったマインド・コントロール。
もうひとつは信心として祖国であるトルコへの回帰を目指す、政治色を持った信仰宗教集団の“灰色の狼”です。」
ジャン・レノ演じるシフェールという男が謎で面白い。
派手なアロハシャツに金髪頭、そして子汚く見えるヒゲに首筋のタトゥー。
敵なんだか見方なんだか二転三転という見せ方が上手かったです。
燃える熱血刑事ポールもシフェールと行動を共にするうちに顔つきが変わっていく。
アンナはまた本当の自分を取り戻した時、「ボーンアイデンティティ」のボーンのように襲われた時に瞬時に回し蹴りなど反撃力にビックリ。
またとても色っぽく美しいシーンが多かったです。
二つの話が交差しながらストーリーは進んでいき、テンポ良く惹きつけられました。
んが、シフェールが死んだ?と思わせたシーン辺りの長さでストーリーがまとめられたら見やすかったかもしれません、ちょっと長くて失速気味。
検視官の男性は他の映画でも見覚えがあったけれど。。。思い出せな~~~い!
2005年12月10日(土)MOVIX三郷