暮れ、深夜にTV放送されていました。
森田芳光監督というと最近では「
椿三十郎」か。
「
間宮兄弟」、古いけど「
それから」も好きだな。
「失楽園」「セカチュー」の、ってこの「海猫」予告で当時よく見た気がします。
伊東美咲の濃厚ラブシーンとか。
ま、本人的には頑張ったのでしょうけど、アレだけ?って感じで。
ドキドキさせたのは佐藤浩市が見せ方上手いぞって感じで。
小島聖の方が勢いは良かったな。
でも幸薄い感じは見事に出ていました。
昆布漁が盛んな漁村の暮らしぶりなど、四季折々の南茅部の様子は見応えありました。
佐藤浩市も手ほどきを受けただけあって、漁師っぷりはさすがでした。
谷村志穂 「海猫
(上)」「
(下)」
主題歌MISIA 「冬のエトランジェ」
<公開時コピー> 「一度だけ、あなたに抱かれに来ました」
<あらすじ> 1980年代半ば。この日、野田薫は
それまで住んでいた函館を離れ、峠ひとつ隔てた漁村・南茅部の漁師・赤木邦一のもとへ嫁ぐ。
ロシア人を父に持つ薫はその日本人離れした容姿が人目を引いてしまい、
ある日からまれたところを、偶然居合わせた邦一が助けたのだった。
そして、武骨な邦一に対して街の人間にはない頼もしさと心の安らぎを感じ惹かれていったのだった。
慣れない漁師の生活も、邦一の愛に支えられ懸命にこなす薫。
やがて2人の間には娘・美輝も生まれ、このまま幸せな暮らしが続くかと思われたのだが。。。
伊東美咲 ・・・野田薫
佐藤浩市 ・・・赤木邦一
仲村トオル ・・赤木広次
ミムラ ・・・・・・野田美輝
三田佳子 ・・・野田タミ
深水元基 ・・・野田孝志
角田ともみ ・・幸子
蒼井優 ・・・・・野田美哉
鳥羽潤 ・・・・・高山修介
小島聖 ・・・・・啓子
白石加代子 ・・赤木みさ子
☆★★★★
ただ、ストーリーはというといただけない。
TV放送でカットされた部分があったのかもしれないけれど。
最初あまりにベタベタするので、弟孝志も薫を愛しているのかと思っちゃった。
ただの姉思いの弟でした。ナハハ
夫邦一の弟広次に惹かれていく描写が少ないので、
ただそばにいて薫中心に思いやってくれる男性だったから、
辛い現実から逃げたい想いからなのか、その両方なのだろうけど感情移入は出来ませんでした。
どんなに愛し合っても、生活が合うかは一緒になってみないとわからないものなのだなと思いました。
狭い漁村なので色々あるだろうし、邦一もあんなに優しくて可愛がっていたその母でさえも執着して鬼のようになってしまった。
挙句、あのような結末を選ぶんでしまった薫(「
青い鳥」を思い出したよ)、
それを止めようと一緒に逝ってしまった広次。
残された後の邦一の荒んだ人生を、浮気相手の啓子がずっと支えていたのにはジーンと来ました。
そして真実を知った娘の美輝と美哉がそれぞれの父親に、というシーンも良かった。
鳥羽潤って冒頭のあのシーンのみの出演だったのね。フフフ