梅ヶ島の情報発信の茶園として、有機肥料の実験茶園として世話をしております静岡梅ヶ島草木平にある「草木平ボランティア茶園」に有機肥料の「米ぬか」を撒き、近くで刈り取った「ススキ」で覆いをするという例年の冬支度をようやく完了しました。
刈ったススキを束ねて、トーテンポールのように積み上げたものを「ニョウ」と呼び、この農法は「茶草場農法」と呼ばれ、他地域では世界農業遺産に指定されています。
ススキがしっかり乾いて、穂の種が落ちてから、茶園に運び畝間を覆い、土壌が凍るのを防ぎます。ススキを刈ることも、穂を落とすこともたいへんな労働。そしてそれらを運ぶのはもっとたいへんな労働ですが、昔ながらのこの農法は、生物多様性を向上させるだけでなく、その地のミネラルを濃縮させることができ、「その茶園ならではの味と香り」をつくるのに貢献します。 梅ヶ島らしい味と香りを作る、自然環境以外の人為的なアプローチの一つです。
カヤ場のカヤを刈り取り、種の付いた穂を1本1本切り取り、茎だけを畝間に敷きました。
もっと効率よい・腰痛を起こさない方法があるのかも・・・と思いながら・・・