かねうりきちじの横浜・喫茶店めぐり

珈琲歴四十年の中の人が、珈琲豆荷揚げ量日本一を誇る横浜港のある町の喫茶店でタンザニア産コーヒーを飲み歩きます

門もんとした時間を過ごす~久しぶりの法隆寺②

2012年10月25日 | 旧ブログ記事(文化財関係)
今年の大型連休に訪れた、和歌山の長保寺

そのパンフレットには「本堂・塔・大門と三つそろって国宝の寺は、法隆寺と長保寺だけです。」とありました(そのうち2つは修理中で見られませんでしたが(笑))

その時は「へーそうなんだ」ぐらいにしか思いませんでしたが、確かに奈良・平安時代の門があるお寺は少ないかもしれません。

がしかし、法隆寺は別。

法隆寺の伽藍は大きくふたつに分かれています。

東院(とういん)と西院(さいいん)です。

その東院には、

南大門(国宝)

中門(国宝)

東大門(国宝)

があります。

西院には、

南門(重要文化財)

四脚門(重要文化財)

が。

まさに門だらけ。

法隆寺には4時間ぐらいいましたが、もんもんとした時間を過ごした気がします。

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現存最古の野小屋~久しぶりの法隆寺①

2012年10月24日 | 旧ブログ記事(文化財関係)
“樽”で一杯やった翌日は奈良へ。

久しぶりの法隆寺です。

法隆寺といえば、現存最古の木造建築物である金堂が一番有名でしょうが・・・・


もちろん国宝

今回kaneurikichiji が来た第一の目的は、別。

金堂の背後にある・・・・


これも国宝

大講堂を見るためです。

この大講堂、正暦元年(990)に再建されたもので、現存最古の野小屋(のごや)をもつ建物。

野小屋とは、平たくいえば、それまで天井と一体だった屋根が、天井に梁や支柱を載せることによって天井から分離して葺かれた屋根のこと(詳しくはここの「屋根の架構技術の進歩」の建物の断面図を見比べてください)

以前、慧日寺の復原金堂の時にも少し触れました。

990年の建物にその構造が採用されているということは、1000年頃建立された長者ヶ原廃寺跡の本堂跡も野小屋で屋根が架けられていた可能性があるのです。

その大講堂を見るのが第一の目的だったのでした・・・・。

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行きつけの店

2012年10月23日 | 旧ブログ記事(その他)
kaneurikichiji には『行きつけの店』がいくつかあります。

盛岡にも、京都にも。

金閣を見学した後は、常宿のホテルにチェックイン。

シャワーを浴びてさっぱりした後は、行きつけの店に一杯やりに行きました。

店の名前は『樽』。

場所は河原町通と先斗町通の間の路地。

いたって普通の居酒屋ですが、それが京都らしくなくていいのです。

もちろん、肴は美味。

揚げ物や焼き物がオススメ。

なかでも、串揚げと



さわらの味噌焼き



は絶品。

京都で普通のお店に行きたい時にどうぞ~

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記憶の中の金閣

2012年10月22日 | 旧ブログ記事(文化財関係)
学会の日

お昼休みに龍安寺を見、午後の部が終わったのが16時。

時間通りに終わったら、これも会場の近くにある金閣を見に行こうと決めていたので、さっそく歩いていきました。

特に行ってみたかったわけではないのですが、京都に来たらベタな観光地を1か所は行こうと決めてるので(ちなみに昨年は清水寺、今回は金閣にしたわけです。

お昼頃までは青空だったのですが、夕方になって雲が広がり、あまりいい写真は撮れませんでした。


金閣と鏡湖池。鹿苑寺境内は特別史跡と特別名称の二重指定。

中学校の修学旅行の時以来ですが、「こんなに金ぴかだったかなぁ?」と思いながら見物。


金箔の下地の漆は岩手の浄法寺(じょうぼうじ)漆です。

後で調べてみると、今の姿は1986年から1年8か月かけて実施された「昭和大修復」を経たもののようです。

kaneurikichiji が修学旅行で行ったのはその前年。

今、アルバムを開けてみたら、くすんだ感じでみすぼらしい印象さえ受けます。

おまけに当日は雨だったようで、記憶の中の金閣があまり金ぴかじゃなかったのはそのせいかもしれません。

kaneurikichiji の同級生の金閣への印象も、多分同じでしょう。

金ピカの新しい金閣を見ても、何も感じなかったのは、やはり若い建物だからかも。

これから500年経てば、焼失前の建物が持っていた威厳を身にまとうことができるのでしょうね。

それを見られないのが残念ですが。

コメント (2)
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先達はあらまほしきことなり~龍安寺・石庭~

2012年10月21日 | 旧ブログ記事(文化財関係)
先日、仁和寺に行った時に記しましたが、仁和寺のお坊さんのお話

何事にも先達=案内する人がいた方がよい、という趣旨のお話しですが、それを仁和寺近くの龍安寺(りょうあんじ)で実感しました。

朝、仁和寺をお参りしてから学会に行ったのですが、お昼休みが2時間半もあり、さすがに時間をもてあましそうだったので、近くのお寺ということで龍安寺に行きました。

龍安寺といえば、



石庭ということはさすがのkaneurikichiji も知ってはいます。

いただいたパンフレットには、

 『石庭の意味は謎に包まれており、見る人の自由な解釈に委ねられています。』

とあります。

と言われても・・・。

とにかく、感じるままに見ようかと思ったその時です、近くにいた観光タクシーの運転手さんの声が聞こえてきたのは。

 「この石庭には15個の石が配されてますが、全部の石をいっぺんに見られる場所はありません。」

試してみましたが、なるほどその通りです。

そこで、kaneurikichiji は思いました。

「立ち位置を変えなければ、全体像というものは見えないのだな」と。

禅って奥が深いものだ、そして本当に「先達はあらまほしきことなり」と感じた瞬間でした。

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