かねうりきちじの横浜・喫茶店めぐり

珈琲歴四十年の中の人が、珈琲豆荷揚げ量日本一を誇る横浜港のある町の喫茶店でタンザニア産コーヒーを飲み歩きます

宮殿から仏殿へ~仁和寺・金堂~

2012年10月20日 | 旧ブログ記事(文化財関係)
先日訪れた仁和寺。

宇多天皇が建立し、昌泰2年(889)、ここで出家した後、禅室を営んだため、別名、御室御所とも呼ばれています。

応仁の乱で、お堂はすべて全焼していますが、江戸時代になり、幕府の援助によって復興されます。

先日紹介した金堂もそうです。



ただ、この金堂、実はもと御所の紫宸殿。

慶長年間(1596~1615)に建てられたものを、寛永年間(1624~44)に移築したもの。

ですので、軒下を見ると・・・・



柱の上には、仏教建築特有の組物がなく、あっさりしています。
 ※柱と屋根をつなぐ部材のこと詳しくはここをご覧下さい。

そして、菊のご紋も見えます。

ちなみに、現在の御所の紫宸殿は安政2年(1855)の造営。

ですので、仁和寺・金堂は、実は現存最古の紫宸殿なのです。
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室の樹遺跡の桜のふるさと

2012年10月18日 | 旧ブログ記事(文化財関係)
以前、長者ヶ原廃寺跡の近くにある室の樹遺跡を紹介したことがあります(→ここ

そこでも記していますが、「室の樹」のいわれは、仁和寺=御室御所の桜を移植したという伝承が、地元、衣川に伝わっています。

そこから分かるように、仁和寺は桜の名所。

先日紹介した中門をくぐると・・・・・



左手に、背の低い桜が見えます。

 向こうに見えるのは観音堂

これが、御室桜

国の名勝に指定されています。



斜面に植えられているので、この角度で見るときれいなんでしょうねぇ。

御室桜は、背が低く、遅咲きなのが特徴だとか。

背の低いkaneurikichiji も『御室桜』と言われるように、これから精進します。
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乗り替え時間にいかが?

2012年10月16日 | 旧ブログ記事(その他)
今日も夕方まで京都でお寺めぐりと博物館見学をしていたkaneurikichiji 。

が、それも今日まで。

明日から仕事なので、帰宅しました。

行きは夜行バスでしたが、帰りは新幹線。

のぞみ→はやてでしたが、乗り継ぎに1時間ほど時間があったので、あそこを見学してきました。

そう、



復原された東京駅です。

1月にはまだほとんど姿を見せてませんでしたから、結構早く仕上がったなぁと感じました。

復原されたのは外観だけではなかったようです。

これはドーム部分の天井。

最初は見るだけにしようと思ってましたが、結構、皆さんデジカメやスマートフォン・携帯電話のカメラで撮影していたので、それに混じりました。

これに因んで辰野金吾の他の仕事にも注目してもらって、たくさんの人が盛岡にも来て欲しいなと思いながら“はやて”に乗り込みました。

コメント (2)
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とうとうめぐり

2012年10月15日 | 旧ブログ記事(文化財関係)
京都滞在2日目は、奈良に足を延ばしてきました。

というのも土曜日の月イチ講座で法隆寺の大講堂を見たかったから。

法隆寺は修学旅行や、古代史を勉強し始めてから一度訪れていますが、長者ヶ原廃寺跡を担当するようになって、もう一度きちんと見ておこうと思って。

大講堂をぜひとも見たかった理由は後ほどお話しするとして、せっかく法隆寺に行くのだからということで、あわせて法輪寺と法起寺にも。

あまり、意識してなかったのですが、この3つのお寺・・・・

 法隆寺五重塔(国宝)

法輪寺・復元三重塔(1944年に焼失した三重塔は国宝でした)

法起寺三重塔(国宝)

それぞれ塔がありました。

この後、藤ノ木古墳斑鳩文化財センターをめぐる予定でしたが、どうせなら飛鳥時代の次、奈良時代の塔も見ようということで、薬師寺に。

しかし、東塔(国宝)



解体修理中・・・・。



でも、まぁ、今回初めて復元された西塔を見ることができましたし、楽しみは後に取っておきましょう。

まだ時間があったので、唐招提寺に。

 金堂(国宝)

最近解体修理された、この唐招提寺金堂を、見るのは修理後初めて。

薬師寺東塔も、こんな感じでまた見ることができるでしょう。
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奥の奥まで

2012年10月14日 | 旧ブログ記事(文化財関係)
昨日、月イチ講座を終えたkaneurikichijiは、仙台発の夜行バスに乗車。

今朝から京都に来ています。

昨年同様、京都で開かれる学会に出席するため。

今年は、開会が10時半とゆっくりだったので、その前に会場近くの仁和寺に。


二王門(重文)は京都三大門のひとつとか(←今日地図を見て初めて知りました)

仁和寺といえば、国語(古典)の教科書に出てくる『徒然草』の「仁和寺のある法師」の話を覚えている方も多いのでは?

仁和寺の法師は、本当に見るべきものを見ないで帰ってきてしまいましたが、kaneurikichijiは奥の奥まで。

二王門から入るとすぐ左手には有料の宸殿(しんでん)があります。


宸殿とその前庭(左)。背後にも庭園が。

有料ゾーンで、満足してはいけません。



これも重文の中門をくぐり・・・・



右手に見える五重塔(重文)を目にして・・・・

これを見なければ。



金堂(国宝)です。

この金堂についてはまた、改めて紹介したいと思います。

もう少し余裕がありましたら、さらに奥にある、



御影堂(みえどう)や、



観音堂を巡られることをオススメします。

このブログが、仁和寺参拝のよき「先達」になれればうれしいことです。


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